津軽三味線の前撥とは?~前撥の沼にはまる初心者~

津軽三味線の前撥とは?~前撥の沼にはまる初心者~津軽三味線の巻

おはこんばんちは。
車の運転は得意なばいろんです。

津軽三味線の前撥とは?ただ胴のすごく前のほうを叩くのが前撥だと思っていた時代がばいろんにもありました。前撥の沼へハマっていきましょう。

津軽三味線の前撥とは?

前撥とは後ろ撥とは違う奏法のことで、後ろ撥の力強い「ドーン」という音とは対照的な「ツーン」というような澄んだ小さな音を出す技術。胴の真ん中より後ろあたりを叩く後ろ撥と異なり、胴の前のほうを叩く。

前撥と後ろ撥

津軽三味線の基本の叩きかたは後ろ撥。まずは後ろ撥をしっかりと力強く打てるようにならなければいけない。胴の真ん中あたりの、音が一番大きく響くスポットを目がけて叩く。

初心者は撥を振り下ろす場所を毎回同じ位置に安定させるようにしたほうがよい。

上級者は音量の変化を曲中につけるために叩く位置を小まめに変化させているが、初心者はまず叩くフォームを身体に覚えさせることを第一の目的としたほうが良い
師匠
師匠

駒を置いている直線状あたりに右腕を固定して打ちやすいところが、だいたい胴の真ん中になるはずであ~る。

ぺんぺん
ぺんぺん

胴に鉛筆でマークしておくと叩く位置が固定しやすいよ。

一方、前撥は特殊技術と言って良い。後ろ撥の力強い音と比べて小さな音を出すことにより曲に変化をつけることができる。

また前撥は後ろ撥と比べて叩いた後に撥を皮につけておく時間が長い(後ろ撥のようにすぐに撥を上げない)

にもちゃん
にもちゃん

前撥のときは撥の動きが一瞬止まるように見えるよ。

前撥のやりかた

ばいろん
ばいろん

なんとここで、前撥のやりかたは流派によってや先生によって違いがある!という大変残念なお知らせがあります。

ヤギ助
ヤギ助

まぁいつものことやね。気にならんねもう。

ナンシー
ナンシー

これが津軽三味線界あるあるね!

ヤギ助
ヤギ助

いや、ナンシーって誰?!

前撥の基本

まず後ろ撥で叩くところよりは胴の前の方を叩く。これはどの流派も同じ。

ばいろん
ばいろん

当たり前ですね。前って言っちゃってるんだからね。

そして打ったあとに撥を皮に押し当てる時間があるというのも同じ。

しかし、このあとだいたい三手に分かれる事案発生。

①胴のすっごく前のほうの木枠のあたりを叩いてそこで音を小さくする効果を狙うというタイプ
②皮に小指の爪を付けてミュート効果を狙って音を小さくするタイプ(叩く位置はなるべく胴の前の方)
③小指の爪もしくは爪の下のあたりを駒に押し当てて、駒を押さえることにより音を小さくする効果を狙うタイプ(叩く位置は手の大きさ・開き具合によって人それぞれになる)。この奏法は駒がけ・駒止めなどと呼ばれる。
ばいろん
ばいろん

さぁややこしくなってまいりました!

ヤギ助
ヤギ助

どういうことなん?!

前撥のやり方が色々ある意味を考察する

前撥の一番重要なことは「小さく澄んだ音を出す」これだと思われる。

ばいろん
ばいろん

以下は本当にばいろんの勝手な推察ですので、そこのとこよろしく。しくよろ。

一番音を小さくする効果が高そうなのが③の駒を押さえるタイプ。次が②の皮を押さえるタイプ。
そして習得が簡単な順番は①の木枠あたりを叩くタイプ、次が②の皮を小指の爪で押さえるタイプ。

どうしてこんなにやり方があるかというと、初心者が③を習得するのにだいぶ時間がかかるからではないかなと。

ばいろん
ばいろん

ほとんどの曲で前撥・後ろ撥が入ってくるのに、③を習得してから曲の練習に入るとなると年単位の練習期間が必要となる人も出てくると思われる。

ヤギ助
ヤギ助

そんなに?!

そこを解消する一つの手段として木枠あたりを叩いて前撥とするという技術が確立されてきたのではないか?

また、駒を押さえるのが難しいからとりあえず皮を押さえてミュートするという技術も考案されたと。

ばいろん
ばいろん

しかし一番最後に考案されたのが一番難しい、駒を押さえるという前撥かなと思う。この音小さいしカッコいいやんけ!ってなってみんながやり始めたんじゃないかな?!

ヤギ助
ヤギ助

すっごい妄想力発揮しとるな!!

流派によっては駒を押さえずに、駒の少し前の皮を押さえるのが前撥と教わる人もいるようである。

また最初から「前撥は駒に小指の爪あたりを付けて押さえること!」と教える先生も、もちろんいる。

ばいろん
ばいろん

人生色々、教え方もいろいろ。

前撥のもう一つの効果【ピッキングハーモニクス】

前撥の音を小さくする効果の他にもう一つ重要な技法がある。それが親指の側面を糸に当ててミュートするという技術。それがこの謎言語、ピッキングハーモニクスだ。

ばいろん
ばいろん

なんだかカッコいいぜ!ピッキングハーモニクス!!

ヤギ助
ヤギ助

無駄な吹き出し(2020年第一位)

ピッキングハーモニクスとは?

ギターで弦をはじいた後に親指の側面を軽く弦に当てて、押さえている音程の音よりも高い「ピキーン」というような倍音を出すこと。

にもちゃん
にもちゃん

ギターでも初心者には難しい技術みたいだね。

津軽三味線では上手な人の前撥のときに聞こえる「ツッ!」や「チッ!」という何とも言えないカッコいい音の正体がこれである。

ピッキングハーモニクスを出すには?

この奏法は「音締め(ねじめ)」と呼ばれている。

ばいろん
ばいろん

やり方は大変役に立つ動画があるので見て下さい。

ヤギ助
ヤギ助

まさかの!丸投げ!得意の!

音締め②音色を自由にコントロールして表現の幅を⤴︎

【Reigen’s logical lesson 5】 ネジメ

ぺんぺん
ぺんぺん

全部、藤井黎元先生のやーつだよ!他にもいろいろあるから要検索!!

ばいろん
ばいろん

ただね、最初に言っておくとですね、動画を見ただけではできません(笑)難しいです。

師匠
師匠

超初心者時代には無理と思っても良い。構え・撥の持ち方・右手の振り方が安定してからやっと取り組めるかどうかといったところであ~る。

まとめ

津軽三味線の前撥とは、胴の前の方を叩いて小さい音を出す奏法のことで、皮に小指をつけたり駒を小指で押さえたりして音を小さくする技術のこと。また親指で糸に触れることによって「ピシッ」というような倍音を出す技術

ばいろん
ばいろん

ピシッという音を出すのは音締めと呼ばれているようだが、前撥=ほぼ音締めと藤井先生もおっしゃっているのでまぁそんな感じ。

ヤギ助
ヤギ助

なんだよ、そんな感じって!!

ただですね、初級者にとってはただ胴の前のほうを叩くこと=前撥でも最初はいいと思う。だってただ前と後ろを叩きわけするだけでも難しいのだ!

前撥をどう習得していくか?については次回!

ばいろん
ばいろん

乞うご期待!

ヤギ助
ヤギ助

大丈夫か、自分でハードル上げて!

ばいろん
ばいろん

でも本当に前撥がピシッと決まるとカッコいいんだなこれが。決まったことまだないけどね。

ぺんぺん
ぺんぺん

毎日コツコツ練習しかないね。

ばいろん
ばいろん

じゃ、お母さんもう寝るからね~。

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