おはこんばんちは。
暗譜はわりと得意なばいろんです。日々の記憶力は低下気味ですけれど。
津軽三味線は楽譜を見ずに演奏するのが基本スタイル。ということは暗譜をしなければなりません!
曲の覚え方や、暗譜を早くするコツ・練習法をまとめてみました。
津軽三味線の世界では譜面がないのが当たり前
津軽三味線はもともと目の見えない人々の芸事から生まれたという歴史があるので、楽譜がないのが普通。
耳で聞いて、そのまま真似して覚えていくというのが本来のスタイル。それが一番覚えも早くて忘れにくいのだ!
でも安心してください。いまは楽譜ありますから。
とにかく明るい安村氏のようなセリフ。
三味線界専用の楽譜、文化譜というものがある。三本線に数字(押さえるツボの位置)が書いてある、ギターやウクレレのTAB譜と似たような見た目の楽譜。
押さえるツボが視覚的にわかりやすいので、初心者さんでもすぐに読めるようになるかと。
ピアノ界や吹奏楽界から来た人はこの文化譜ってやつだとリズムが視覚的にわかりにくくて最初はとまどうよね?
覚え方には2通りある
一つ目は、先生が弾いてくれたフレーズをそのまま耳で覚えて、繰り返し弾いて身体に覚え込ませる方法(楽譜を使わない)。
もう一つは、楽譜を見ながら少しずつ自分で繰り返し練習して覚える方法。
どちらの覚え方でもいいが、おすすめなのは最初の方法。なぜなら忘れにくいから!
なんでも、すぐ忘れちゃうもんね~。
そうは言っても短いレッスン中に全然覚えられない!
ですよね~。
その場ではなんとか弾けていても家に帰ってくるとだいたい忘れ去っているという。
動画をみても、はてさてどのツボだったか「?」となるという。
おすすめの曲の覚え方はこれだ!
そこで提唱したいのが、2つの覚え方のいいとこどり戦法!
楽譜にちょっと頼るけど基本は耳で覚えていくの術(じゅつ)だ!
普通に楽譜から覚えるのと何が違うんだ?!
楽譜のツボ番号を頭で先読みして覚える方法をやめるということ。数字に惑わされると覚えにくいので、音で感じるようにする。
楽器経験者さんや、耳コピが得意な人はわかると思うんですけどね、この感覚。この音はこのツボね~って勝手に身体が動いてしまうようになるとベスト。
実際の覚え方
先生とのお稽古でなるべくたくさん覚える努力をする。先生の口三味線も覚えておくと役に立つ。
家での自主練のときに、どうしても思い出せない部分は楽譜を見る。
伝わる?数字(ツボ番号)を頭に思い浮かべすぎないってことね。
1小節づつ確実に覚えていく
楽譜をみながら曲全体を何回も繰り返す方法は覚えが遅い。もちろん繰り返せば一部は覚えるが、毎回、楽譜をみないと全然できないという状態におちいりがち。
覚えるときは少しずつが基本にゃり!
・まず、曲全体の流れを音源を聞いて覚える。三味線を触ってない時間にやっておこう(鼻歌で歌えるくらいまで覚える)。
・曲を1小節(フレーズ)ごとに確実に記憶していく。
・1小節を覚えたら次の小節へ進み、初めに覚えた小節からそこまでを続けてできるように繰り返し練習する。
・苦手な部分は1音1音分解して、スーパースロー速度で繰り返す。
たとえば、六段だったら最初の0 3 4 3(二の糸)の1小節をまず楽譜を見ずに弾けるようになるまで練習を繰り返す。
次の小節の区切りがいいところまで(二の糸のチリタラから一の糸の4まで)の部分を覚える。
一番はじめから覚えた部分までを続けて弾く。楽譜を見ずに出来るようになるまで繰り返す。
これを繰り返して順番に覚えていく。
繰り返しや似ている部分を見つける
楽譜を全体的に見て、同じフレーズの部分は同じ色でマークしたりなどして、曲の構成を頭に入れる。
似ているけれど微妙に違う部分や、間違いやすい部分などを楽譜に書き込んで記憶の手がかりにする。
どうしても苦手なところは飛ばす
このやり方だと進みが遅いので、どうしても難しい手の動きや早いパッセージのところはあいまいなまま飛ばして先に進む。
いまは難しい部分も慣れてきたら急に出来るようになるので、飛ばして先に進むことも必要。難しい部分につまづいてそこに長時間足止めされるのは時間の無駄。
ある程度ゆっくり一音づつやってもなかなか出来ないところは一回飛ばしちゃおう。
ピアノの教則本のように超絶簡単な曲がないので(あるのかな?)、簡単と言われるような民謡と言えども、初心者には難しい手の動きや早い部分があるのが普通。
そこにかまっていると時間がもったいないので、難しいところは完璧を求めず、先に進む。
曲全体が暗譜できてから、苦手な部分に戻って練習すると効率がいいよ。
慣れてくれば暗譜のスピードも速くなる
たくさん曲を覚えると、そのうちにやったことのある指の動きやフレーズがでてくるようになるので覚えが早くなる。
脳にフレーズのストックがたまると覚えるのが劇的に早くなるから、初めは覚えるのが遅くても大丈夫。
耳で覚えるようにしていると、頭の中で出したい音をうたったときに、身体が勝手にこのツボかな?と動くようになる。
耳コピのうまい人はこの能力がすごく高い人という感じね。
そうなると暗譜も早くなるので、初めから楽譜に頼りすぎずに練習するように心がけよう。
楽譜は記憶のメモ代わりとして使う
だいたい曲を暗譜できたら、音源を聴きながら練習する。楽譜はどうしても思い出せない部分や、あいまいな部分をチェックするときにだけ使うようにする。
先生から対面方式で曲を覚えた方が、楽譜から覚えるより断然楽で速いよ。とにかく少しずつ、繰り返しが基本。
1度覚えた曲でも毎日最低1回は弾いておく
1度暗譜した曲でもしばらくやらないとすっかり忘れる!
忘れたっていいよね。人間だもの。
みつを先生の使い方間違ってないか?!
脳に定着させるためには、一度覚えた曲も毎日最低1回は弾いておくこと。毎日繰り返すことで劇的に忘れにくくなる。
ゆっくり弾いてみる
ゆっくり弾いてみると、あいまいにしか覚えていなかった部分が鮮明になる。その部分をしっかりと覚えなおす。
いつもなんとなくごまかしている部分が、ゆっくりだとごまかせなくなる。1度覚えられたと思った曲でも再びゆっくりで弾いてみて、しっかり暗譜できているか確認しよう。
ゆっくり弾くと色々ぼろが出るんだなこれが。
一度にたくさん覚えようとしない
目標は低めに。苦手な人は1日1小節か2小節でもいいので、そこだけは完璧に覚えるようにしてみよう。
一度にたくさんやって結局どれも次の日覚えていないというほうが、時間の無駄。
慣れてきたら覚えも早くなるから最初は焦らずに少しづつね。
脳内で弾いてみる
実際に楽器で音を出せなくても、脳内で演奏してみて暗譜できているかを確認することもできる。夜中に音が出せないときでも暗譜の復習は可能。
でも実際に音出さないと難しいんだよね。
音源を何回も聞いて曲を覚えるのは重要なので、演奏できないときは音源を聴きまくるといいにゃり。
まとめ
・楽譜は見続けない。基本的には伏せておく
・1小節づつ確実に覚えていく
・覚えにくいところは1音1音分解して練習する
・覚えたものも繰り返し弾いて脳に定着させる
・苦手なところは飛ばして先に全体を把握する
楽譜は記憶のメモ程度と思って、なるべく音で記憶するように心がけよう!
暗譜が早くできると、他のことに注意が向くので(リズム・テンポ・ツボの正確性などなど)全体的な上達スピードも上がること間違いなしなのであ~る。
ということでお母さんもう寝るからね~。嫌なことはさっさと忘れて、曲は忘れないようにしないとね。
どうした?!なんか嫌なことでも?!
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