おはこんばんちは。
飼い猫の抜け落ちたひげを収集しているばいろんです。どれくらいの周期で生え変わるのかなあれは?
津軽三味線初心者時代はどんな糸を買えばいいのかよく分かりませんよね。今回は前回(津軽三味線の糸の種類・太さについて)に引き続きおすすめの糸についてまとめてみました。
津軽三味線の糸のおすすめはこれだ!
前回のおさらいをざっくりしておくと、
- 絹糸 音が良い。二の糸・三の糸では切れやすい
- テトロン糸 ものすごい丈夫。硬めで音がこもりやすい
- ナイロン糸 音はよく響く。熱に弱め
15-2と13-2では前者のほうが太く(数字が大きいほど太い)
15-2と15-3では前者のほうが太い(二の糸のほうが三の糸より太い)
一の糸のおすすめ
一の糸は悩まずにすむ、なぜなら絹糸で決まり!だから。
一の糸は太いから絹糸でも切れにくいので、貧乏でも絹糸が使える!(すぐ切れないから)
あとは太さの問題だが、だいたい24~30-1の中から好みで選ぶ。
ちなみにばいろんは太口を使用中。でも太いからもっと細いのに変えたい気分。
女性で華奢な人や力が弱い人はあまり太すぎる糸じゃないほうが弾きやすいかもね。
とりあえず分からなかったら非力な人は25-1、男性なら28-1あたりから試してみるといいのであ~る。
ちなみに「2本取り」とあるのは1本で2本分の長さがある糸のことで、印のあるところで半分に切ってから使用する。
二の糸のおすすめ
やっかいな二の糸ちゃん。音重視なら絹だが切れやすいので、テトロンかナイロンにしたいところ。テトロンかナイロンかは好みによる。
ナイロンのほうが音がいい(と言われている)ならナイロンで決まりでは?!と思うが、二の糸をテトロンにしている人が多い。熱で伸びにくく、音が安定するからなのか?!
二の糸をテトロンにしている人が多いのは伸びにくい理由からなのか?それとも音の好みなのか?いまのところ不明!
でた、得意の丸投げ!!
実際、二の糸はテトロンとナイロン両方持っているが、触った感じは結構違う。テトロンの方がカチカチで、ナイロンは柔軟性がある感じ。
左がナイロン、右がテトロンの15-2の糸。テロトンのほうが色が薄い。
二の糸の太さはほぼ15-2で決まり。16-2を使う人もいる。
三の糸のおすすめ
三の糸はナイロンにしている人が多い。ナイロン糸では三の糸は透明で、テトロン糸は絹糸のような色なのですぐに見分けがつく。
左がナイロン(透明感あり)、真ん中と右はテトロン(メーカー違い 15-3)
ナイロンは柔らかくて釣り糸って感じ。テトロンは硬いが、メーカーによってさわり心地に違いがある(硬さが多少違う)
まぁ正直聞いてもよく分からんのです。そして自分で糸を比べてみることもかなり難しい。同じレベルの三味線が2丁ないと、音を覚えていられないから、糸を換えてもどっちがどうとか分かりにくいんだよねぇ。
弾いた時の感触や音の好みで自分で決めるしかないかもね。
テトロンのほうがさわりが効きやすい(効きすぎる?!)という気はする。
ナイロン糸は熱に少し弱く、暑い時期や照明が強いところでは伸びやすい(音が低くなる)。
たしかにナイロン糸は糸伸ばしするときめっちゃ伸びてビビるよね!おめぇ~どこまで伸ばして良いんだよ?!ってなる。
まだ孫悟空の真似気に入っとるの?!しつこいなぁ。
三の糸の太さはほぼ14-3か15-3で決まり。13‐3という人もいる。初心者仕様で演奏を楽にしたいなら13か14を。慣れてきたら二の糸に合わせて15に変えるといいかも。
テトロン糸とナイロン糸、どちらがいいのか?問題
三本の糸とも絹糸を使うのが一番音的にはいいとされているが、津軽三味線では叩き奏法のため、糸が切れやすいという問題が常にあった。
そこで三の糸は丈夫なナイロン糸を使うことが主流になった。
ナイロンは世界で初めての合成繊維。
テトロンはポリエステルであり(テトロンって名前を企業が付けただけ)、こちらも合成繊維。
三の糸でナイロンが主流なのは、ナイロンのほうが先にできた素材であるからだけなのではないか?とばいろんは推察している。だからみんな三の糸はナイロンにしているのでは?(昔の名残)
切れにくさ勝負をしたらナイロンの勝ち。湿度や熱に強いのはテトロン。テトロンのほうが硬い。ナイロンのほうがよく伸びる。
だが正直、テトロンもナイロンも丈夫で強い素材であることに変わりはなく、あくまでも比べたらという違いでしかない。
おそらく、流れとして
- すべての糸が絹糸から始まり
- 三の糸だけ絹からナイロン糸への移行が始まり
- その後、二の糸も絹糸に変わり切れにくい素材を使う人達が現れ
- その時代にはもうナイロン糸もテトロン糸もどちらも値段や流通に差がなかったのではなかろうか?
そのため三の糸はナイロンという流れが出来上がり、二の糸についてはお好みでナイロンでもテトロンでも自由に使いなよ~的な今の流れになったと。
まあまあ当たってそうだな!
要するに、だれもナイロンとテトロンのどちらがいいのか?はまだ分かっていないのでは?!無限に組み合わせが存在し、三味線の個々の状態やメーカーによる微妙な違いなどを考えると正解がない!というのが正解なのだ。
色々違いが分かるようになってから、さまざまな糸を試してみるといいのであ~る。
ナイロンとテトロンの音の違いについては素人にはよく分からない。「好みで」と皆が言うのは、そこまで大きな違いがないからとも言える。
だから初心者さんはもう三本セット買っておこうよ!ってことなんだわ。それが楽。
さらに太さとメーカーの違いによって無限の組み合わせがあるから、本当にいい組み合わせみつかったら教えて欲しい。
演奏者の技量や体格によっても違うだろうしねぇ。
まとめ
ナイロン
- やわらかめ
- 熱に弱い
- 音の響きは良い
- ほぼ切れない
- 三の糸は透明
テトロン
- 硬め
- 湿度や熱に強い
- ナイロンと比べたら切れる
- 音が少しこもる感じ
- 音程がナイロンより安定する(熱さでも伸びにくい)
- 三の糸も絹糸のような見た目
以上だぜぇ~⤴
いや、久しぶりのスギちゃん!!
最初はおすすめ三本セットを買っておいて、慣れてきたら色々試してみるといいってのが結論であ~る。
二の糸は勘べりを防ぐためにも絹糸のほうが良いという意見もあったけど、よく切れるとなるとみんなナイロンかテトロンに落ち着いていく印象。
逆に初心者はあんまり糸が切れない(強く叩けていない)から、二の糸は最初は絹糸でいいかもね。その方が絹糸から変更したときの音の違いにも気が付けるかもしれないし。
というわけで、疲れたし、お母さんもう寝るからね。
ナイロンとテトロンについて勉強できてよかったね。
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