おはこんばんちは。
最近、練習してもあまり上達が見えないばいろんです。
さて、津軽三味線の調弦(チューニング)は独特ですよね。絶対にこの音に合わせるという絶対音がありません。よく聞く3本調子や4本調子とは何なのか?勉強していきましょう。
津軽三味線の基音は?
基音とは基礎になる音。津軽三味線では一の糸の音(開放弦)でとる。
普通、西洋の楽器では基音が決まっており、毎回かならずその音に合わせてチューニングを行う(絶対音)。
たとえばバイオリンのチューニングはG(ソ)・D(レ)・A(ラ)・E(ミ)に合わせる(4弦から1弦の順)。
バイオリンはA(ラ)の音(2弦)からチューニングする(基音)。
これに対し、津軽三味線では一の糸を基音にするが、どの音に合わせるか?は毎回違う(歌い手さんに合わせる)。
いつもいつも一の糸の開放弦をC(ド)にするわけではなく、B(シ)やA(ラ)にする場合もあるということであ~る。
ところで、CとかAって何なの?
ドレミファソラシドしか知らない人には謎のCDEFGAB。
簡単にいうとCDEFGABは音名で絶対的な音の高さを表す。
ドレミファソラシドは階名で相対的な音の高さ。だから基音が変わると音の高さも変わるのだ。(何言ってるのか分からん人はおググり下さい)
ちなみに吹奏楽経験者だとCはツェーだよね?!ツェーデーエーエフゲーアーハー(べー)!!呪文のようだが懐かしい。
ドイツ読みね。余計、混乱するわ!
まぁとにかく分からない人はABCDEFGAがラシドレミファソラに相当すると思えばよろし。
軽ーく説明すると、楽器の調が違うと出る音が楽譜上と違うので、その混乱をなくすためにABCの音名で音の高さを呼びあらわしているだけ。
4本調子とは?
さて、津軽三味線の基音がフレキシブルというのが分かった。
そこでよく聞く4本というのはいったい?となるが、4本というのはCのことなのだ。(要するに音の高さをあらわしている)
Aから始めてAを1本と呼び、その後は順番にA#が2本、Bが3本、Cが4本と続いていく。
B#はどこいった?という人います?B#はCなのよ。半音づつ上がるので、ピアノの鍵盤を思い浮かべてみるとわかるけど、A(ラ)の次は黒鍵のA#(ラ#もしくはシ♭)でB(シ)の次は黒鍵がなくてすぐC(ド)の音になるんですわ。もうこれはそういうやーつだから。もっと知りたい人はおググり下され。
面倒くさくなるとすぐググらすやん。悪い癖。
A(ラ)・A#・B・C・C#・D・D#・E・F・F#・G・G#と半音づつ高くなっていく音に対してAから順に1本~12本と呼ぶ。12音階を〇本であらわしただけとも言える。
1本はA(ラ)、4本はC(ド)、8本はE(ミ)ってことになる。
本調子・二上り・三下りとは?
この3つは調弦(チューニング)の種類のこと。
津軽三味線には調弦に3つも種類があるのだ(実はもっとあるらしい)。基本はこの3つだし初心者はほぼ二上りを使う曲が多い。
この二上りに調弦するときに、どの音を基音にするか?(一の糸の開放弦をどの音の高さにするのか?)ということをあらわすのが4本などの調子の指定なのである。
ちなみに軽く復習しておくと、本調子は(4本なら)一の糸からドファド、二上りはドソド、三下がりはドファラ#。
三味線専門販売・教材・稽古 / 三味線のある生活 三萃園 さんに便利な表があるから要チェックですぞ(突然のムック召喚)。
4本調子の二上りとは?
ひとつづつ見ていくと、まず4本調子とあるので4本はC(ド)。一の糸の開放弦をCの高さに合わせる(調弦する)。
そして二上りとあるので、一の糸と二の糸が完全5度の関係(半音で7つ上がった音)なので二の糸をG(ソ)に合わせる。
三の糸は一の糸の1オクターブ上の音なのでC(ド)に合わせる。
よって4本調子の二上りとは一の糸=C(ド)、二の糸=G(ソ)、三の糸=C(ド)ということになる。
ではここで問題。3本調子の二上りはどの音に合わせればいいのでしょうか?
いきなりクイズ出してくるなよ。
3本はCの半音下だからB(シ)なので、一の糸から順にB(シ)、F#(ファ#)、B(シ)にゃり。
ファイナルアンサー?
いや、無駄な時間!古いし。
正解!(トイレットペーパー1年分が送られます)
トイレットペーパー1年分って実際どれくらいなのかずっと疑問ではあるな。
Q.では6本調子の三下りとはどの音に合わせるのでしょうか?
A.6本はDだから一の糸から順に、D(レ)、G(ソ)、C(ド)
スーパーひとしくん使うタイミング見計らってね。
いや、何問出す気なんだよ!!
まとめ
というわけで、終わってみればなんてことはない、4本調子だの6本調子だのというのはただの音の高さを日本風(?)にあらわしただけのことだったと。
津軽三味線は伴奏楽器。歌い手さんの唄いやすい高さにはじめから調子を合わせられる楽器なのだ。
たとえばクラリネットとかフルートだったら基音の高さを変えるなら移調しないといけないけど(楽譜ごと書き換えるイメージ・#や♭がいっぱいついて来ちゃったりする)、三味線はただ一の糸の高さを変更するだけでいいということになる。
便利な楽器といえるよね。カラオケで言う所のキーチェンジが自在ってことだし。
どんな高さ(調)でも同じ手の動き(楽譜通り)のままで演奏できるから助かるのであ~る。
流派によってや、先生によって合わせる調子が違うのも三味線あるあるだよね。
男の先生だと唄いやすい3本調子とか、女の歌い手さんなら5本調子、あとは音が取りやすい慣れしたしんだ4本調子あたりがメジャーなのかな??
そんなとこです。じゃあお母さん、もう寝るからね~。
ファイナルアンサー??
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