おはこんばんちは。
昔飼っていたドジョウに志村と名付けていたばいろんです。
さて、津軽三味線をやっているとやはり「大きな音を出したい!」となりますよね。しかしなかなか音量が出せなくてお悩みの方も多いのではないかと。そんな悩みを一緒に共有する記事です。
津軽三味線の音量はとりあえずパワーがあれば解決する
まずもってばいろんは体格の差は音量に有利不利は必ずあると思っております。この話になると「体格は関係ない!」「細腕の女性でも大きい音の人は沢山いるぅぅ!」「やり方が悪いんだ!」ってなぜか怒って来る体格の良い方々が湧いて出て来るんですが…今度話し合いましょう。
異論は認めぬ。
ぬ!
話し合う気ねぇ〜。
まずこのばいろんのなんの筋肉もない小さき身体に入ってみてから物申して欲しいです。どんなジャムの瓶の蓋もあけられないんやから…
か弱すぎるだろ!
盛りました…すいません。
合気道やってるのでわかります。体格の良い男性が腕を掴んでくる力はやはり強い。軽くやってるよ〜って言ってくるけど、軽くでこれなの?ってくらい強い。女性でその力を出してくる人はほぼいないです。そして女性でも背が高かったり体格の良い人は力も強めです。
体格や性別はもう変えられませんので仕方ないとして、じゃあ大きな音を出すにはどうする?という話。
華奢でも女性でも大きな音を出すには?
恵まれた体格とパワーを持たない民が大きな音を出すにはどうしたらいいのでしょうか?
撥を大きく振り上げる
撥は大きく振り上げた方が良いのか、そんなに振り上げなくて良いのか?
最近ばいろんはこの「撥をどれくらい振り上げるか問題」に直面したというか、1つの仮説に辿り着いたんですが、力のない女性は段階的にやるしかないのかもと。
よく「あんまり振り上げても意味がない、無駄な動きだ」という意見を耳にして確かにそれはそうだと思うんですが、まず初心者であまり力がない状態だと、撥をとにかく振り上げてスピードを出さないと一の糸の張力に負けるんですよね…
ちょうどいいと言われているような撥のあげ方では一の糸に負けちゃう。全然奥まで叩けないのよ。
なのでとりあえず撥の速さを出すためにも結構振り上げる距離を取るようになってしまって、結果めちゃくちゃ撥を大きく振るスタイルになってしまいがちなんですよね。
超初心者から脱したあたりくらいだと、とりあえず撥を大きく振ってスピードとてこの原理みたいな力を利用して叩くという。
しかしこれだけだと大きい音にはなかなかならないんですよ。最後、撥が皮に当たる刹那に力を押し込めて皮を押すような力も必要になってくると。
これを同時に取得するのはかなり難しいんじゃないかと思うわけです。
力がある人なら、そんなに撥を振り上げなくても一の糸に負けずに叩ききれるのかもしれませんが、非力だとここがまず無理。
なのでとりあえず叩けるようになってから、徐々に振り上げる距離を省エネにしつつ、押し込める力を入れていく。
こういうプロセスが必要になってくる気がしている。
練習している間に力もつくし、コツもつかんでくるよね。
実際、一の糸の力を込めるようなところではかなり撥を大きめに振り上げる人が多いです。曲中では省エネにしてという感じ。
女性奏者ではかなり撥を上まで振り上げる人が多いけど、体格の良い男性はあまり大きく振り上げなくても音がバカでかい人が割といる。
そりゃ省エネで出来るならやりたいけど、無理なところもある。
この撥の振り上げと皮への押し込みのバランスが難しいと先生はおっしゃっている。その感覚がやっと分かってきたなという状態にいるのが今のばいろんであります。
撥を振り上げ過ぎると細かい動きについていけない、スクイが引っかかりやすい、疲れるなどの弊害もあるにゃり。
まとめると、
- 最初は撥を大きく振り上げるのも無理な段階から
- とりあえず撥を振り上げてスピードで一の糸に打ち勝つ、かつ正しい位置で糸を叩けるようになる
- もっと大きく振り上げられるようになる、かつ皮に押し込む力も入れていく
- 振り上げる幅を省エネにし、音量は大きいものをキープできる
このようなプロセスで無駄な撥の振り上げを減らして省エネの感覚を得たうえで、音量が実際に大きくなるようにする。
このような段階を経ないとなかなかいきなりの省エネ撥振り上げは習得が難しいのではないかなと思っている
胴の真ん中をちゃんと叩く
津軽三味線の胴はなかなか大きいので割と真ん中を叩くには意識が必要かなと。ボーっとしているとだいぶ胴の前のほうを叩いていることがある。
真ん中が一番大きな音がでるのであ~る。
お金のパワーで楽器を改造する
お金を使って楽器を色々変えてみる。
高くて良い楽器を買う
やはり良い三味線は鳴りが違う…ので財力があればぜひ。
皮を変える
犬皮でも強く張る(カン張り)と大きな音が出るが、破れやすくもなる。
そしてお金がかかるぅ~。
例えば風音という人工皮はまじで音がデカいです、上手くなったように聞こえるので音量を大きくしたい人はおすすめ。
駒を高くする
音量が大きくなると言われております。限界まで高めみても良いかも。
でも糸の高さが出て当然弾きにくくなるので、非力だとこの作戦は諸刃の刃にゃり。
糸を太くする
これも諸刃の剣で、糸が太いとそれだけ叩く力もいるので、女性にはあまりおすすめできないかな…男性は一の糸なんかは経験年数が経てば太くしていって良いんじゃないかなと思います。
腹筋と背筋を鍛える
おばさんは特に腹筋や背筋がなさすぎる人が多いのでまず、腹筋背筋を鍛えて身体の芯がきちんとある状態にすると、脱力してても力を撥先に入れるのがうまくいくようになるはず。
腕の筋肉というよりは身体全体の筋力を高めるような意識かな。あと下半身もどっしりしているほうが良い。
体重を増やす
女性になんてアドバイスしとんじゃ!
でもあれなんよ…やっぱり身体が重い人は音も重い。重量感は細身の人にはどうしたって出せないのよ。
毎晩ちゃんこ食べるかぁ〜
少し足を開いて構える
確かおもだか秋子さんがYouTubeで仰ってたと思いますが、着物を着て津軽三味線を弾く時は足がまったく開かないから音が小さくなってしまって女性は不利なんだと椿正範さんに愚痴的に言っている動画があります(貼れよって思うよね…ごめん、探して自分で)
めんどくさがるなよ!
ばいろんはもう動きはおじさんだから人生で足を閉じてる時間のほうが少ないよね!
謎の自慢すな!
こう、三味線の胴の裏と身体に隙間が出来ないから音が響かないと。なので足閉じ気味の構えの人は少しでも身体と三味線の胴に隙間が出来るように構えを工夫すると良いかも。
小さい音やきれいな音を極める
マックスの音量が人より小さいのは仕方がないので、他のところを伸ばす!
浅野祥様がどこかの動画で昔におっしゃってましたが、「僕は他の男性奏者と比べると大きい音がだせないので、小さい音の部分は誰よりもきれいに繊細に弾くようにしている」的なことを言ってたはず(だいぶうろ覚えだが)
得意なところ、良いところを伸ばすのも重要にゃり
自分に体格が近くて上手い人の右手の振り方を参考にする
体重のほかに背が高い低いもわりと影響あると思うので、自分と体格の近い人の演奏はとても参考になる。
とにかく筋トレする
これはまだ実践してないんであれなんですけど、予想ではムキムキになれば自ずと音量も大きくなると思いますね。小学生の女の子とラガーマンの男性が三味線叩いたところ想像してみてください。どちらも超初心者だとしてもラガーマンは音だけはでかいと思います。
なのでラガーマンくらいマッスルを得ましょう。
みんなで頑張ろうね!
どこに向かってんだよ…
まとめ
というわけで、津軽三味線の音量を大きくしたいなら
- 段階的に撥の振り方を習得してみる
- 楽器をなんとかする(皮の貼り方、駒の高さ、糸の太さ、楽器自体の質)
- 構えを工夫する
- とにかくパワー。腹筋背筋を鍛えて、体重とマッスルを得る。
- 違うところを伸ばす(小さい音や繊細さを大事に)
逆に恵まれた体格の方は初めはとにかく大きな音量を出すことを目指しても良いんじゃないかなと思います。大きい音でとりあえず圧倒させる。音が大きいだけでとても上手に聞こえます!そこの高みを目指すのは無駄ではないと思う。
野球のバッティングに少し似てるかな?ガタイのいい人はホームラン量産するけど、だからといって小さい人や細い人がホームランを打てないかというとそうではない。でもおそらくバッティングのやり方は人それぞれその人の体格や骨格にあったやり方なんだろうなと。あとはセンスと練習。
か弱くて得することもいっぱいあるからね、あの人、細いのに音はわりとデカいなって評価になるし。
自分でか弱いとか細いとか言ってるやつまじやばい…ふざけんなよと!
実際に会ったら、どの口が言ってんだよぉぉとなるやつだね☆
影武者が何人かおるから大丈夫。
影武者いるやつのほうがやべーわ!
じゃあお母さんもう寝るからね、筋トレとか生涯しないタイプの人間だからね。
しないのかーい!
パワー!!!
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