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津軽三味線の上達期間は?【三味線歴1年ってどれくらい?】

津軽三味線上達期間 津軽三味線の巻

おはこんばんちは。
津軽三味線の練習は日課になったのに、ブログはちっとも日課にならないばいろんです。

さて、津軽三味線は実際どれくらいの期間で弾けるようになるのでしょうか?経験1年でどれほどの程度になるのか、個人の経験だけをリアルにお伝えします。

津軽三味線歴1年のレベルは?

楽器のレベルは文章では言い表しにくいのだが、なるべく具体的に示してみる。

出来るようになった曲数

結論からずばっと言うと、津軽三味線歴1年で出来るようになった曲は10曲。どうなんでしょうか?多い?少ない?

出来るようになった曲の定義とは?=譜面なしでつっかえずに、ある程度きちんとしたテンポで弾ける曲。(音楽として完成はされていないが、三味線をまったく知らない人に聞かせたら「おぉ~」と拍手がもらえそうなレベル。)
ばいろん
ばいろん

具体的な曲名を出すと、流派とかなんか色々バレちゃいそうなので内緒。

ヤギ助
ヤギ助

とかなんとか言って、本当は10曲も出来ないんじゃ?!

六段津軽甚句りんご節花笠音頭、黒石よされ節、十三の砂山など民謡が10曲。現代曲は入っておらず。

出来るようになった技法

・スクイ 引っかからずに出来るようになったが、テンポが早かったり力むとまだ引っかかる場合もある。
・ハジキ 得意。特に薬指のハジキの力には自信がついた。
・ウチ 曲中でもある程度の音量が出るようになった。
・押し撥 好きなフレーズで練習をかなりしたため、わりと得意。まだ少し力みがち。
・ケシ やりやすい部分でなら問題ない。早いフレーズだとまだ難しい場合がある。
・スリ 一応できるが納得いく音量や音にまだ出来ない。
・音澄み(ねずみ) 一応できるが音が澄んでいない。曲中でうまく入れない場合がある。
・ユリ 少しは出来るようになってきたが、曲中にうまく入れられない。まだまだ修行が必要。
その他、もろもろはこのような感じ
  • 二枚撥 そこそこ出来るが力強さがない
  • 三枚撥 なんかダサい・遅い。音が均等でない。
  • かまし(かき回し) 出来るがまだカッコよくない。
  • 調子合わせ 出来るがまだ動きがぎこちない。糸巻きをたくさん回すと音程が分からなくなるのであまりいじらずに済ましている。
ばいろん
ばいろん

思いつくのはこれくらい。津軽三味線技法一覧とかネットに落ちてないからまじ困る。まじ卍(まんじ)

ヤギ助
ヤギ助

まじ卍って言いたいだけやろ!!古いし。

出来るようになった動き

三味線をサッとかっこよく構える
左手を離しても三味線を構えたままでいられる
前撥・後ろ撥の動き
サッと調弦できる(基音があれば)
カッコよく、力強く一の糸を叩く
姿勢よく、ツボを見ずに弾く
その他、
  • 毎日練習することが日課になった
  • 練習に熱が入っても痛くなる部分がなくなった
  • 暗譜が早くなった
  • 時間をかければ耳コピも少しは出来るようになった
ヤギ助
ヤギ助

「サッと」が好きやな!

1年を通しての練習量は?

はじめの3か月ほどはレンタル三味線(たぶん花梨?人工皮)ですごす。練習量は毎日30分~1時間くらい。手が痛くなるからあまり長くは練習しない。

4か月目あたりでマイ津軽三味線購入。練習量は毎日平均1時間くらい。

6・7か月目は家庭の事情などでほぼ練習できず。練習量は平均週に1時間ないくらい。

8か月目からは練習時間が取れるようになり、練習も楽しくなってきた時期。練習量は毎日平均1時間~1時間半くらい。

1年経って進歩したと思う部分

超初心者から超は取れたという自信がある。1年経つと以下のあたりがしっくりしてくるのがとても大きい進歩だと感じる。

構え・撥の持ち方・右手の振り方がしっくり決まる

「自分の型はこれだ!」という感じがしてくるのが半年から1年後だと感じる。

三味線の構え方はしっくりくるまで3~5か月、撥の持ち方は1~3か月、右手の振り方は半年~1年弱かかったと思う。

ばいろん
ばいろん

個人差あると思うけど、この3つがしっくり来て初めてパズルのピースがカチッとはまるような感じ。その後は上達のスピードが早まる気がする。

撥の持ち方は、超初心者時代は結構悩むがわりとすぐコツをつかんでしっくりくる。

三味線の構え方は初めは「無理だろ!」とあきらめたくなるが、ある日ふとしっくりきて、その後驚くほど楽に構えられるようになる。(ある程度の期間はかかると思う)

右手の振り方が一番難しい。2~3か月目は構えもいまいちなので力強く叩けずそこまで手を痛めないが、構えがしっくりきた後に、もっと叩くように弾こうと意識しすぎて右手を痛めた。痛いのは間違っているサインと思って注意したほうが良い。

そこまで意識せずに、右手を大きく振れるようになるのに1年はかかった。いまだに自信のない曲だと振りが小さくなるが、右手を痛めることはなくなった。

ばいろん
ばいろん

一の糸を力強く叩くのが苦手でいまだ苦戦中。

師匠
師匠

一の糸は手首の角度がきつくなるし、糸の反発力も強くて難しいのであ~る。

左手が自由に動いてくれるようになる(特に薬指ちゃん)

超初心者のころは、棹を素早く左手が移動してくれない。こんな早い動き出来るわけない!とあきらめそうになる早い動きも、1年経てば難なく出来るようになる。

ばいろん
ばいろん

最初は特に左手の薬指が「おたく神経通ってんの?」ってくらい自在に動かないよね~。弦を押さえる力も弱いし。

にゃんこ先生
にゃんこ先生

1年後には薬指より中指がおバカになっているにゃりよ~。

ヤギ助
ヤギ助

えっ?!薬指が進化しすぎて逆に中指がってこと?!(笑)

薬指の進化は目覚ましく、力強く一の糸を押さえることが可能になってくる。ハジキの時の力も初めのころとは比べ物にならないくらい強くなる。

ばいろん
ばいろん

ボケ防止になるわけだ楽器ってやつは!ありがたや~

また離れた遠くのツボ間の移動もスムーズに正確に行えるようになってくる。

例えば人差し指で3のツボのあとすぐ薬指で6のツボの動きも、ツボを外さずにスムーズに出来るようになる。

ツボと音が頭の中で連動する

超初心者時代はツボ番号も位置も音もあやふやだったが、1年経てばこの音はなんとなくこのあたりのツボの音だろうと予想して弾くことも出来るようになる。

10以降のツボの精度もあがってきて、それほど音を外さずに1曲弾けるようになる。

自分が音を外していることも、他人が音を外していることも分かるようになる。

ばいろん
ばいろん

はじめはどんな人のYouTube動画もすごい~と観てたけど、だんだん素人さんのものはツボを外してて「う~ん?」と思うことや、上手い人のツボの正確性に恐れをなしたりする。

ぺんぺん
ぺんぺん

上手な人って音程(ピッチ)が正確なんだよねぇ。

1年の流れを表現すると?

1か月目 とにかく腕や小指が痛い。分からないことだらけ。調弦があやしい。
2~3か月目 1~2曲ほど弾けるようになる。ツボはまだ甘かったり、スカ撥や余計な音が入ったりするがなんとか曲として聞ける。撥がうまく持てるようになる。右手の振りはまだ弱い。(糸をはじいているだけで叩けていない)
3~4か月目 構えが安定する。前撥に手を出すがかなり意識しないと出来ない。右手はまだまだ力づよく叩く段階ではなく糸の位置を探す感じ。左手はだいぶスムーズになる。
5~6か月目 覚えた曲が多少増える。上手な人の動画を見て自分の下手さにへこむ。3本の糸の叩きわけが正確になってくる。まだ右手は手首がカッチカチで叩く力も弱い。10以降のツボは甘いが3や4や6のツボは正確になる
7~8か月目 六段にとりかかって多少練習が楽しくなる。左手のツボの移動がだいぶスムーズになる。ツボを押さえる力が強くなる。右手を痛めたことで、手首はぶらんぶらんにしたほうが良いことに気づき右手の振り方を大幅修正
9~10か月目 力強く糸を叩けるようになってくる。姿勢が良くなってくる。早い動きはまだ出来ない部分が多い。練習が楽しくなってくる(練習した分だけ上達を感じられるようになる)。前撥の沼にハマる。YouTubeなどで色々研究し始める。
11~12か月目 練習時間が取れるようになり、一気に曲を覚えていく。右手がだいぶしっかり振れるようになる。前撥後ろ撥がなんとなく形にはなってくるスクイが引っかからなくなる。押し撥がうまく出来るようになる
1年~ 民謡を10曲ほど弾けるようになる。急に暗譜のスピードが速くなる。練習のコツがつかめてくる。リラックスしつつ、ある程度力強く叩けるようになる。
ばいろん
ばいろん

その他三味線歴1年経つと、1歳老ける・子どもたちが大きくなる・夫が太る・篠笛にも手を出すなどがあるよ。

ヤギ助
ヤギ助

いや、その情報は別に要らないです。

基礎からやるか?曲からやるか?

えぇ~こんなに時間がかかるの?とお思いのあなた。これはあくまでも個人の意見なので参考程度に。もちろんもっと上達の早い人もいれば、遅い人もいるのだ。

また先生の指導方法によっても違いが生まれる。基礎をはじめにみっちりやる先生の場合は、構え・撥の持ち方・右手の振り方の習得がもっと早いと思われる。

ばいろん
ばいろん

私の先生はあれこれうるさく言わないタイプ。さらに「前撥は最初は気にせずに全部後ろ撥でやっていきましょう」という方針だったのでそれにしたがった。どちらがいいとかは分からない(キリっ)。

ただ、「基礎をきっちりやる」ということは「だいぶ長い期間練習がつまらない」ということにもなる。お教室の場合はある程度生徒さんを逃さないために、どんどん曲の練習をして楽しむことを優先させるのが基本ではないかなと推測する。

ぺんぺん
ぺんぺん

楽しくないと練習って続けられないもんね。曲が出来るようになると喜びも大きいし。

どんな楽器も曲を覚えていく中で、だんだんと出来ることが増え、自分の型が決まっていくのが普通。色々試行錯誤しながら自分の上達具合も楽しめるようになると一番良い。

師匠
師匠

出来るようになったら再び、基本に立ち返ってみることも大切であ~る。

三味線歴1年、その他の変化

三味線奏者に詳しくなる

はじめは高橋竹山先生すら知らなかったが、だんだんと津軽三味線奏者を知るようになり、好きなスタイルが見つかったりする。

ばいろん
ばいろん

津軽三味線界って〇〇兄弟(兄妹)多くない?!

和楽器や民謡に興味が出る

和太鼓、篠笛、お箏、尺八や踊り、民謡を唄うことなどに興味がわいてくる。

ばいろん
ばいろん

篠笛に手を出しかけてるよね~。篠笛ちゃんも最初が難しすぎる~。

TVなどで三味線の音が聞こえると敏感に反応する

三味線の音に敏感になり、YouTubeのチャンネル登録も三味線関係が増える。

志村けんさんの三味線動画を見て悲しみにくれる。

ばいろん
ばいろん

ドリフもだいじょぶだぁもバカ殿も加トちゃんケンちゃんごきげんテレビもドンピシャ世代。

ヤギ助
ヤギ助

三味線関係ねぇ!それもう志村けんさんの話題じゃん。

津軽三味線の情報があまりネット上になくてびびる

ばいろん
ばいろん

閉ざされた世界なの?と不安になる。さあ、津軽三味線のお師匠たちよ、ありの~ままの~姿みせるのよぉぉ~。

ヤギ助
ヤギ助

やめなさい!

家族が民謡を口ずさみはじめる

ばいろん
ばいろん

かわいそうに。夫はノイローゼ気味になり、ある日、花笠音頭を鼻歌で歌っていた(笑)

ヤギ助
ヤギ助

(笑)じゃないでしょ!津軽三味線、音でかいからねぇ。

まとめ

津軽三味線歴1年で(練習量毎日平均1時間くらい)

  • 三味線の構え・撥の持ち方・右手の振り方がしっくりくる!
  • 民謡が数曲は弾けるようになる
  • 六段はそこそこカッコよく弾けるようになる
  • ツボを探すのがうまくなる。左手の動きがスムーズになる
  • 大体の技法はなんとなく出来るようになる
  • 暗譜が早くなってくる
  • 練習が日課になる
ばいろん
ばいろん

津軽三味線は1年経ってもまだまだまったく技術的にはひよっこさんで、やっとスタートラインに立てたかなぁくらいの感覚である。

ちなみに管楽器歴が20年以上ある(他にウクレレが少しできる、ピアノは出来ない)ので、楽器が初めてという方はもう少し大変かもしれない。

ばいろん
ばいろん

楽器は相乗効果がすごいので、いろいろなものに手を出す方が他の楽器の上達も実は早くなると個人的には思っている。ピアノも趣味ではじめた。

ヤギ助
ヤギ助

三味線も趣味でしょ!アクティブおばさんやな…

にもちゃん
にもちゃん

楽器歴1年なんてどんな楽器でも大抵ひよっこレベルだよね。上達への道のりは長い~。

ばいろん
ばいろん

練習した分だけ上手になっていくので、長く楽しめる工夫をしながら楽しんで続けていきたい。特に腱鞘炎には気をつけるんだぞ!

ヤギ助
ヤギ助

とにかく健康面の心配がつきもののおばさんだもんね。

ばいろん
ばいろん

ではお母さんもう寝る。記事書くの時間かかったわ~過去の記憶があいまいだから。

ヤギ助
ヤギ助

そんな昔の話してないでしょ!?おやすみなさい★

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