おはこんばんちは。
毎日なんとか三味線に触れる時間を作れているばいろんです。もうちょっと練習したいなぁというところで、子どもたちの邪魔が入って強制終了によくなる。
楽器は練習した分だけしか上達しません。毎日コツコツ、効率よく練習して上達スピードを上げたいですよね?
津軽三味線初心者の練習の流れを記事にしてみました。参考にしてみてくだされ。
初心者の津軽三味線練習方法
まず初心者というのがどのあたりまでを指すのか?!経験1年未満で六段や民謡を1~10曲くらい弾けるレベルくらいとしますかね。
ちなみにばいろんは経験1年くらいのときに出来る民謡曲は10曲ほどあった(譜面を見ずにとりあえず通して弾ける程度のレベル)。
たぶん曲数は多い方かな?!わからんけど平均が。
1曲を大事に仕上げるタイプのお教室もあると思うので、曲数にこだわる必要はないのであ~る。
駒をセットして調弦する
まずは三味線に駒を置いて、ばっちりチューニング(調弦)をして「さわり」もつける。
駒を置く位置は毎回同じところに決めておくといいという話☟
構えながらする調弦の練習もしたほうがいいので、出来る人は構えたまま調弦しよう。
ただし、超初心者さんで調弦に時間がかかる、構えながらうまく糸巻きを巻けないという場合はさっさと調弦だけして(対面方式か、置いたまま調弦する)、ほかの練習に進んだほうがよい。
右手の撥打ちの練習で肩慣らし
指すりをつけて撥をもったら(調弦の時点でやってるって?!)、胴の真ん中をきちんと叩くように注意して、三の糸をバシバシ叩く。二の糸、一の糸も順番に開放弦を気持ちよく鳴らす。
たまに二枚撥もいれたりなんかして。
べべーーーんってやつね。
手首はぶらんぶらんを合言葉にね☟
①三の糸を4拍づつ、開放弦からツボ3~19まで打つ練習。(ツボは3、4、6、9、10、12、14、16、19)。開放弦から19までいってまた開放弦まで戻る。
②上記と同じ動きで前撥・後ろ撥の練習(前撥で打ち・スクイ、後ろ撥でたたき2拍)。リズムはタンタンタンタンと平坦でも、民謡の跳ねるようなリズムでもどちらでも(練習中の曲に合わせて)。
左手のウォームアップ
4300を4回づつ、三の糸、二の糸、一の糸とやっていく。一の糸までいったら三の糸まで戻る。
4300は説明不要なやーつですけど、4を薬指で押さえてたたき、3を人差し指で押さえたまま薬指でハジキ、0(開放弦)をスクイ、0をハジキのやーつだよ。
「チリタラ」とか「チリレレ」とか色んな言い方があるよね。
えーもう、統一した呼び方にして欲しいんだけど?!ややこしいわ~。
・間隔に差が出来ないように(リズムを正確に)。0のハジキを急がない。
030030もやっておくと気分があがる
暗号のようですけれど。030030はかまし(かきまわし)と言われる奏法でじょんがら節の最後とかで盛り上がるあのジャカジャカジャカジャカしたところ。
ざっくりしとんな説明が!あとまた決まってないの呼び方?!統一せえよ~。
曲の復習
覚えている曲を一通り弾いて、忘れていないか復習する。
習った曲は毎回通して弾いてみたほうがいいよ。人間ってすぐ忘れる生き物なんだ。
初心者さんは曲数も多くなく、民謡曲は1曲が短いので毎回全部やってもそれほど時間はかからない。復習して脳に刻み込もう。練習時間があまりない場合は復習は最後に回してオッケー。
時間がなくても、サラッと大好きな曲を一曲だけ弾いて調子をみるのもいいね。
新曲の練習
初心者さんがやる曲は「六段」「津軽甚句」「花笠音頭」「りんご節」「炭坑節」「ソーラン節」「黒石よされ節」あたりでしょうか?
新しい曲をはじめたら、曲を楽譜から覚えるなり、音から覚えるなりしてなめらかに弾けるようになるまで練習あるのみ。
曲の覚え方については長くなるのでまた次回に。
曲を覚える練習に飽きてくると他の曲を弾きたくなるので、合間に復習もかねてもう弾ける曲を弾いたりして練習に飽きないように工夫するとよい。
苦手な動きの練習
曲中に出てくる各種の技(奏法)を曲の練習の中でピックアップして繰り返し練習するとよい。
- ハジキ 薬指や人差し指で弦をはじいて音を出す奏法(最初は薬指がバカすぎて難しい)
- スクイ 弦を下からすくうように撥を動かして音を出す奏法(はじめは撥が引っかかったりしてなかなかうまく出来ない)
- スリ 指を弦から浮かさずにスライドさせる奏法。六段の最初の方にでてくる。(激しく練習しすぎると指をやけどしそうになる)
- ウチ 指で弦を上からたたいて音を出す(初心者ははじめはまったく音がでないあれ)
- 押し撥 二の糸をたたいた後、そのまま撥を押し付けるように三の糸にスライドさせて三の糸をならし、そのあと三の糸をたたく奏法(初心者は無駄に力みがち)
- 音澄み(ねずみ)小指を駒の端に乗せて、撥を皮につけずにそっと弦をはじいて澄んだ音を出す奏法(初心者は曲中にうまく音澄みには入れなくてあたふたする)
- けし 音を出したあとに左手で弦を押さえて音をミュートする奏法(割とやりやすい奏法だが曲中にうまく入れるのが難しい)
- ゆり ビブラート。指を揺らして音をゆらす奏法(ぐっと中級者感が出るが、初心者はゆする気はあるのにうまく力が抜けなくてゆすれない)。
とりあえず思いついたものだけ。いっぱいあるなぁ。
音源と共に弾く練習
動画に撮ったりした音源をイヤフォンで聞きながら一緒に弾いてみる練習。
曲をある程度覚えたらこの練習ができる。
YouTube動画の速度を変える方法
もっとゆっくりでないと一緒に弾けない!という場合があるので、動画の再生スピードを変えると自分に合ったスピードに変更可能。
- 右上の丸ポチ3つのアイコンをタップする
- 再生速度の項目をタップ(5番目)
- 0.75倍速や0.5倍速をタップ
- 動画再生ボタンを押すと、動画が選んだ再生スピードでスタートする
この機能めっちゃ便利~。だいたい三味線の説明動画は2倍速で見る(キリっ)。
せっかちだなぁ。さすが江戸っ子。
余談だが、独学だとちょうどいい動画がない!という事態におちいりがち。そう、曲の動画はたくさんあっても、自分がもっている楽譜にぴったりあう動画を見つけるのが大変なのだ!
流派によって曲の細かい部分の動きとかが違うから困るんだよね~。
曲の題名は同じでも、繰り返しが違ったり、ハジキの場所が違ったり、リズムが違ったりと違うところだらけなのが津軽三味線なのだ。
それがいいところでもあるんだけどね。自由でいいよね。アレンジが違うっていうのかな?!
手が痛くなったら休憩をはさむ
集中して練習していると、必ず手に無駄な力が入ってくる。手が少しでも痛いなと感じたら練習はストップ。少し動画でも見て休憩を挟もう。
手は主婦の生命線。腱鞘炎には絶対になるなよ!
そこまでか?!まぁ確かに食器洗いとか手が痛かったらきつそうだけど。
力を抜いてリラックスして演奏できるように心がけよう。
全身鏡を見ながら自分の姿勢をチェックすることも忘れずに!
姿勢がいいだけで上手にみえるからね~。ふと映る自分の顔に戦慄するときもあるけど。老けたなって(哀しみ)。
どんまい!
たまには自分の演奏を動画に撮る
誰にみせるわけでもないので、全身をいれよう。特に右手の動きはうつすように。撮った動画を見てみると、自分で聞こえている音とは違っているので新しい気づきがあるはず。
胴を叩く位置が悪いとか、右手があまり振れてないとか前撥がいまいち決まってないとか動き面でも発見が多いよ。
撮った動画は人に見られたら恥ずかしいのですぐ消したくなりがちだが、成長の証となるのである程度は保存しておくとよい。
毎日やっていると成長に気が付きにくくなるけど、動画で比べるとよくわかるよね。
決めた時間になったらやめる
練習前に何時までと決めておくとよい。だらだらやってもいいことありません。時間を決めてきっちり集中して練習しよう。
夜よりは日中になるべく練習すべき
夜しか時間が取れないという人も多いとは思うが、忍び駒でばかり練習するのはあまりよくない。
普通の駒で遠慮なく大きい音を出せる環境がベスト。
うるさいのを気にして小さい音で弾く癖は絶対につけないほうがいいのであ~る。
夜は忍び駒するしかないよねやっぱり。
どれくらい音が外に漏れているのか、だれかに検証してもらうのもいいね。思っているよりも外に漏れる音が小さい場合もあるよ。
忍び駒【音をしっかり閉じ込める、こっそり練習、ノビノビ撥うち】
まとめ
津軽三味線の自主練習の流れをまとめると
・左手のウォーミングアップ
・覚えている曲を一通り弾く(復習)
・新曲の練習(楽譜を覚える)
・苦手な奏法の練習
・曲を聴きながら一緒に弾いてみる
・動画に撮るなどして自分の音と動きをチェックする
一番重要なのは毎日コツコツと練習すること!子どもの漢字練習と同じ(はぁ、ため息)。
漢字練習が出てきた!!
あと目標を決めるのもいいね。そのあたりの話はまた今度。お母さんもう寝るからね~。
毎日コツコツが一番難しいんだよなぁ。
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