おはこんばんちは。
最近、津軽三味線の皮を張替えたばいろんです。
人工皮から丈夫で破れにくいと噂のカンガルー皮に張替えました。カンガルー皮の音はどうなの?張替えてよかったところは?カンガルー皮の保管方法は?どこで張れるの?などの疑問にお答えしていきます。
カンガルー皮とは?
津軽三味線は通常は犬皮(けんぴ)を張って使うのが一般的。しかし犬の皮は現在供給量が少なく、希少価値の高いものとなってきているという噂が昔から流れている。が、全然なくなる気配はないので三味線屋さんが在庫をちゃんと持っているという噂もある。
いや、噂ばっかりやないか!!
しかし始めは知らなかったから犬の皮と聞いて驚いたよね。愛犬家だしさ。
飼ってるの猫だろ!
そんな犬皮に代わって登場したのが合皮(人工皮)と他の動物の皮である。ヒツジやヤギの後にカンガルー皮が登場したような気がする。
ヤギだと…?!
和太鼓などは牛の皮、三線は蛇の皮など楽器にはいろいろな動物の皮が使われているよね。馬や豚の皮を使う楽器もあるよ。
牛の皮は三味線には分厚すぎる。ヤギやヒツジは他の三味線界では使われ始めている。そしていま、津軽三味線界で来ているブームはカンガルーかもしれない。
信じるか信じないかは、あなた次第です!!
なんとなーくですけど、ヤギと羊の皮は特徴は似ていると思われる。草食動物で体の大きさも似ているし。
カンガルーは草食動物だが筋肉はすごく発達している。なんとなく犬の皮と近そうなイメージはある。そして体が大きくて皮がたくさんとりやすい、オーストラリアではカンガルーが増えすぎて害獣扱いされているということなどから、カンガルー皮にスポットライトが当たったようだ。
大学で動物関係学んでた。カンガルーは触ったことないけど、ヒツジはコロンと転がせるよ。転がすと超おとなしくなるんだよ。だから転がして毛刈りするのだ!
本当に大学行ったんか?いま全然いらない知識!!
カンガルー皮を張った感想
まだ長年使ったというわけではないのと、犬皮は張ったことがないのでわからないという状態での感想です。
カンガルー皮の音や良さは?
いい~。人工皮と比べたら良いと思う。
音量は人工皮はうるさいという感想が多いが、ばいろんの場合は音量はカンガルーと人工皮ではそこまで大きな違いはない気がする。(ちなみに人工皮はたぶん「響」ってやつだったと思う。)
じゃあカンガルー皮の何がいいのかというと、
- 人工皮はわりとパキッとした音なのでどうしても高音のツボ(12から下あたり)の音が耳にキーンとくる。カンガルーはそれがマイルドである。
- 自分のだけかもしれないが人工皮のときは高音のツボのさわりがあまり聞こえなかった。カンガルーは高音のツボでさわりがすごくキレイについている。ので弾きやすくなった。
- 逆に1の糸の音などは人工のときよりはぼんやりした音になったと言える。好みの問題だが人工皮よりはぼんやりした音にはなる。
- 人工皮はめちゃくちゃ硬いが、カンガルーはたぶん犬皮と同じ感じの硬さで皮に撥を押し込む感じが分かりやすいかも。手に優しくなった気もする。
硬さについてはね、押し込んで触った感じは犬皮と似ている弾力性がある。叩いた感じは人工皮で特別手が痛すぎるとかはなかったが、叩き心地は人工皮と比べると柔らかい気がする。
カンガルー皮の保管方法は?
ばいろんは和紙袋に入れた後、ビニール袋にいれて口を紐でしばってスタンドに立てて保管している。
和紙袋持ってなかったけど、三味線屋さんが胴を送り返してくれる時についてきたやつそのまま使っとる。
ちょうどいい大きさのビニール袋もついてたしね。
袋に入れたままこのスタンドにちゃんとハマるよ。まじ神アイテム。
カンガルー皮は犬皮よりだいぶ丈夫という噂だが、一応保管方法を三味線屋さんに聞いたところこのような回答をいただきました。
犬皮だと他にも桐の板をつけたり除湿剤を入れたりする人もいると思うが、ばいろんはとりあえず和紙袋とビニール袋に入れているだけ。他のアイテムは使用しておらず。
いまのところ破けてないよ(そりゃ張ったばかりだからね)。
カンガルー皮の見た目は?
見た感じは犬皮と差がない気がする。色もまぁ犬と同じかなぁと。
毛穴の感じは違います。犬皮は小さい毛穴がたくさんあるけど、カンガルー皮は大小の大きさの違う毛穴がたくさんある。小さい毛穴より大きい毛穴のほうが数が少ないよ。
毛穴の情報いらないわ別に!!
カンガルーは細い毛の間にぶっとい毛が生えてるのかもね!
どこでカンガルー皮を張ったの?
こちらの三味線屋さんに頼みました。
年末に頼んだんだけど、え?!待って!めっちゃ値上がりしとる…。どこも値上がりの波すごいんだよねぇいま。
セールしてたのと値上がり前でラッキーだったね☆
ネットではこの梅屋楽器店さんしかカンガルー皮の張替えで出てこなかったけど、どうやらもっと近く(都内)でもカンガルー皮を張ってくれるところはあるらしい。もっと検索しやすくしておいてくれたら、お客さん来るのに(余計なお世話)。
電話してカンガルー皮もやってますか?って聞けばいいかも。犬皮しかやってない三味線屋さんもあります!
カンガルー皮の進化と今後
カンガルー皮はまだ利用され始めて日が浅いようだが、張り方や皮のどの部分をつかうと音がいいか?などを三味線屋さんとプロの方が研究しているという噂もあるし、実際昔よりは色々な面で改良されていると思われる。
音の良しあしは犬皮でもあるし、皮との出会いも一期一会ですかね?
今後も新しい皮の登場を楽しみに、いろいろ試してみるのもいいかもにゃり。
両面張替えたの?
裏面は今回は張替えていません。というか今後も張替えないと思う。
このばいろんの人工皮とっても丈夫そうやし、一生破けなそう。
先生はですね、裏はなんか皮が張ってありゃいいんですよ。なんでもいいと思いますとおっしゃっていた。ばいろんもそう思うので裏に犬皮張るのって富豪の思考と感じる。
なんだよ富豪の思考って!!
だって~破けたらすごい金額かかるんよ?!
裏の皮も音に影響を及ぼす可能性もあるので、正解はないのであ~る。あくまでも参考程度に。
まとめ
カンガルー皮に変えた感想は、変えて良かった!長持ちしてくれよ!少なくとも5年は持てよ!の気持ち。
今回も、まとめる気ゼロだな。
人工皮よりはだんぜん音が耳に優しいので、練習用三味線に張るのはおすすめかもしれない。叩き心地も犬皮とほぼ同じだと思います。
ばいろんはとにかくお金を節約したいので、長持ちするなら今後も一生カンガルー皮でもいいかなと今は思っている。
人工皮だった4年位を無駄だったなとは思わないけれど、最初からカンガルーでもよかったかもなとは思う。まだどれくらい長持ちするのかは不明なので、コスパ面でどちらが有利か?は今後に期待。
カンガルーに会いたくなちゃったよ。ガルーちゃんに餌あげたい。
オーストラリアに行くっきゃない!
じゃ、お母さんオーストラリア旅行夢見ながらもう寝るからね!
行けるといいね。おやすみ。
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