おはこんばんちは。糸巻きを新調したばいろんです。
津軽三味線の中子(なかご)が外れるとはどのような状態なのか?だいぶ前にそれを経験したばいろんが記憶を頼りに書き綴りました。
津軽三味線の中子(中木)とは?
津軽三味線の中子とはどの部分かと言いますと、三味線の胴の中に通っている棒部分のことであります。
読み方は中子「なかご」、中木(なかぎ)とも呼ばれる。
え~呼び方また2個あるのぉ。統一しろよ~。
メイン?の棹部分とつながっていて普段は胴の中にいるのでお目にかかることは少ない部分。
中子が外れるとどうなるの?
なんと外れてても弾けます。
というか気が付かずに弾き続けていた。
いや、まぁなんか弾きにくいなとは思いつつも。
気が付かないやついるんかよ?!
中子が外れていると、棹の角度が変わるので下の方のツボの糸の高さがめちゃくちゃに高くなって、糸が非常に抑えづらくなります。
↑中子が外れている状態の三味線。
三味線の棹は胴の中で2つの部分に分かれていて普段は接着されている。中子が外れると胴の中で棹が2つに分解されてしまっている状態。だが外からは見えない。
棹と中子は一応胴の上と下に各々ハマっているままなので、そのまま演奏できなくはないんだなこれが。
駒をつけるとこんな感じで異常な糸の高さになる↓
めちゃくちゃに高い!気が付かないほうがおかしいレベル!!
いや、自分で気が付かなかったって言ってたじゃないか!!
糸の高さは出るんですが、特に胴と棹がガタついていたりなどの変化はないため、気が付かない場合もあるかも。
実際、先生に「いやこれ中子折れてるがな!」と言われるまでは、弾きにくいなとは思いつつやり過ごしていたばいろんが通りますよっと。
折れてはいなくて外れていただけで良かったにゃりね。
修理はいくらくらい?
三味線屋さんに出せばすぐに修理してもらえると思います。
お値段は3000円~1万円くらいの間でしょうか。
接着剤がとれただけなら自分でつければよくない?と思いがちですが、三味線は胴と棹の角度がかなり重要で、弾きやすさや音色に影響を及ぼすので自分でやるのは危険かも。
三味線のハが高い、低いなどと言われ、棹と胴の絶妙な角度が弾きやすさに直結しているのであ~る。
中子の付け方によっては微妙な棹の角度の変化が起きてしまうかもなので、プロにお任せしたほうが安全そう。
直してもらった直後の三味線がこちら↓
うーん、まっすぐ美しい。
駒をつけるとこんな感じ↓
中子が外れているときはこれ↓
見比べるとだいぶ違うね。
どうして外れたの?
原因は衝撃を受ける(落としたり倒れたり?)や、接着剤の劣化(古い三味線であったり)などであると考えられます。
ばいろんのは絶対に自転車移動でのガタガタ衝撃だと思うな!
自転車の後ろの子ども乗せに縛り付けてお稽古に行くことが多かったので、道路の状態によってはかなりな衝撃が複数回あって、中子が外れたのではないかと。
自転車で爆走すると歩道との段差で衝撃すごいもんね!
三味線を乗せて爆走するなよ!
というわけで、みなさんもあまり楽器に衝撃を与えないようにしましょう☆
まとめ
- 三味線の中子(中木)とは胴の中に通っている木の部分の名称。
- 棹と接着剤でくっついているので劣化などにより外れてしまうことがあるが、胴の中なので外れていても気が付かない場合もある。
- 中子が外れていると棹の角度が変わるので、糸の高さが異常に出て弾きにくくなる。
- 中子が折れていなければすぐ直る。
中子外れてた時代は糸が抑えにくくて、負荷付けて修業したみたいになった。直してからの弾きやすさよ☆
どこまでもポジティブじゃん。
お母さんもう寝る。次は中子外れてもすぐ気が付くはず。心配ないさぁ~。
ライオンキングで締めか?沖縄風なのか?
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