おはこんばんちは。
風邪はのどからひくタイプのばいろんです。
津軽三味線の技法のひとつ「ハジキ」。「スクイ」と同様に一番最初に習う技といってもいいくらいメジャーな技法ですね。そんなハジキについて記事にしてみました。
津軽三味線のハジキとは?
ハジキってピストルのことかな?チャカのこと?
久しぶりに聞いたわチャカって言葉!
三味線界でいう「ハジキ」とは技法のひとつで、左手の指で弦を弾いて音をだすこと。人差し指、中指、薬指どの指でやるかは時と場合による。
小指を使う人もいるかもね?
基本的には人差し指か薬指を使うのがほとんどだよ。
人差し指のハジキとは?
人差し指で弾く場合は簡単。特にコツなどはない。左手の人差し指で開放弦(どこのツボも抑えていない状態の弦のこと)を弾いて音を出す。
三の糸は簡単。二の糸も大丈夫。一の糸は太いから超初心者時代はうまく音をならせない場合もあるかもにゃり。
六段の4~6段のはじめのほうに、ビロビロビロビロー♪とやるところが有名
そうなの?!
三味線の譜面上で0(開放弦)のハジキは人差し指で行うということになる。
薬指のハジキとは?
薬指でハジキをする場合は確実に人差し指でどこかのツボを押さえた状態で行う。三の糸の3のツボにハジキマークがあった場合は3のツボを人差し指で抑えた状態で薬指で三の糸を弾いて音を出す。
3のツボの音を弾いて出すということだよ。
コツは、
- 自分が思う以上に人差し指で抑える力は強く。
- 薬指は棹を強く引っかくようにしっかり糸を弾く。
- 薬指は手をグーにする力の方向へ弾く(棹の下へ指を格納する方向に)
- 速さが大切。素早くサッと指を動かす。
- 中指、小指も一緒に動いて大丈夫(小指ちゃんはフリーダムにしておく)
超初心者時代の薬指
初めて津軽三味線を触った人は感じるであろう。薬指のおバカさ具合に。
始めはぜんぜん言うことを聞かないんだな、薬指ちゃん。
ふだん薬指だけを使う機会があまりないもんな。
自分の意志とは反対にカッチカチの動きで全然早く動いてくれない薬指ちゃん。しかも弦を弾くたびに指がくすぐったくてたくさん練習できない。
でも、あきらめないで!
久しぶり、その真矢みき風セリフ!
練習を重ねていくうちに薬指の皮が厚くなってくすぐったさは全く感じなくなってくるにゃり!
本当に薬指の進化はすごいもので、ハジキの動きも早くなり、自由自在に弾けるようになる。そして「スリ」の練習によってさらに皮が厚くなって第三形態にまで進化を遂げる。
そのお話はまた今度(スリ編で)
いろいろなハジキ
ハジキと一言で言っても色々な場面で出てくるハジキの種類があるのでチェック。
4300のときのハジキ
津軽三味線をやっている人なら誰しもが知っている4300。この暗号のような数字は別名「かまし」「かき回し」「チリレレ」「チリタラ」「ツルタラ」などと呼ばれている、津軽三味線ではさまざまな曲中に出てくるフレーズのひとつ。もはや技法のひとつと言ってもいいかもしれない。
とにかく呼び方はまったく統一されていないのさ。そう、津軽三味線界ならね!
いや、スティーブジョブズの言い方みたいに皮肉言うな!
とにかく4300は4が叩き、3はハジキ、0はスクイ、最後の0はハジキという構成。ハジキが素早い動きの中に2回も出てきます。
しかも最初のハジキは薬指、最後のハジキは人差し指にゃり!
というわけでこの4300がしっかりできるようになれば、ハジキの習得もだいぶ進んだと言ってよいでしょう。
初めのうちはゆっくり正確に、4つの音を同じ音量で同じテンポで(どこかが詰まったりしないように)出来るようになるまで練習しよう。
もうちょっと忘れつつあるけど、初めてのときは人差し指のハジキが早くなっちゃったり、連続でやるのが難しかったりするよ。
3のハジキの音が小さくなりがちなので注意。
チリチリのときのハジキ
チリチリとは東野幸治さんの頭のことではなく、これまた津軽三味線でよくでてくるフレーズのこと。
いや、そんなんわかってるわ!!
じょんがら節などでよく出てくる、三の糸の16のツボをずっと繰り返しチリチリやるあれです。叩いてハジイて、すくってハジイてという動きが基本。
このときの薬指は正確な動きが求められる。
ずっと同じツボだし簡単そうに思えるが、曲の盛り上がり部分でもあり、音量を徐々に変化させることがほとんど。素早く正確なテンポでハジク技術が必要となってくる。
ここばっかり練習していると指と脳の感覚がおかしくなってくるので長時間の繰り返し練習はおすすめしないよ~。
棹の下のほうでハジキをするのでまずきちんと構えられていないと習得が難しい。棹の重みを左手で支えているうちは上手にできない。
あまり薬指に力を入れずに楽な気持ちで(でもハジキの音量はだして)という感じ。
超初心者時代は難しさを感じるが、そのうち出来るようになるので焦らずにね。
ハジキながらツボをいったりきたり!のハジキ
これは何か技名があるんでしょうか?ない?
例えば、六段の14のツボでチリチリして、次すぐ12のツボでチリチリするようなあれです。
チリチリ上下運動とでも名付けるかな。特許申請なう。
また勝手なことをペラペラと…。
ずっと16のツボでチリチリの応用編とも言えますね。チリチリしながらのサッとのツボ移動ということで難易度Cです!
めちゃくちゃ苦手だった。というかいまも苦手。
これもですね、確実にちゃんと右手だけで三味線を支えられてないとスムーズにできません。左手に棹の重さがかかった状態でやるとカッチカチのチリチリになります。
もはやハジキ関係なくないか?
ツボ移動は問題なくてもハジキが入ると動きがスムーズにいかなくなる感じがある。これが難なくできるようになればハジキは一応マスターと言ってもいいのではなかろうか?
これ以上の高みは、きれいな音や音量の変化の付けかた、チリチリの速さなどかな?
かき回し(030030)のハジキ
かましとも呼ばれる曲の最後にだいたい現れるジャラジャラジャラジャラ~っていうあいつです。
0は叩き、次の3と0はハジキ、4つ目の0はスクイで最後の3と0はハジキ。楽譜上では「(なし)ハハスハハ」となっているやーつです。
6連符を感じでね。チワワチワワとかトマトトマトとか英語だとパイナッポーパイナッポー(笑)
えっ?パイナップルのこと?入りきらないイメージなんだが?!
このハジキは0をたたいた後に3を人差し指で押さえた上で薬指でハジク、そのあとすぐに人差し指で開放弦をハジクというこれまた特殊なハジキの動きです。
しかも興奮してきたら、中指と薬指のハジキは三の糸だけにとどまらず二の糸と一の糸にまで拡大するという大変やっかいなやーつだよ!
興奮してきてやってるの?あれ。
これもまた文字で説明が難しいので動画でも検索して頂きたいわけですが、上手な人のかき回しはジャランジャラン鳴り響いてかっこいいんですよね~。
でもできないっつーね。
できないんかい!!
これもだんだん良くはなっていくので日々精進あるのみですかね。ハジキ以外の要素(右手の動き、右手と左手のタイミング、棹の握り方や角度など)も絡んでくるので、うまくできない要因は多々あると思ったほうがいいかと思います。
とはいえ、悩みすぎずに。最初は何となくでもいいにゃり!どんどん改良していく気持ちで練習に励むにゃり!
薬指でハジクときの場所の疑問
超初心者のときは薬指でハジクときにどの辺を?ハジケばいいのか?疑問に思う。
ハジキだけの練習のときは自然にハジキやすい場所でやるが、4300が出てくると4を抑えたあとすぐにハジキになるからその場所でハジかないといけない。
要するに薬指でハジクときの人差し指と薬指の間の幅が異なってくるという話。
4300はかなり特殊な指の動きをしているといえるのかも?他の薬指のハジキは自分のやりやすい幅でOKだが、4300のときは3と4のツボの幅のままハジカないといけないわけで。
指の幅が広いと早くハジキにくいので、幅は小さめにするほどコンパクトにハジキができると思われる。また、手がギターの抑え方のようにべちゃっとなっているとハジキがしにくい。
人差し指を立てて爪で糸を抑える形でハジキをしたほうが早くできるぞ!
左手のひじの角度や位置も見直してみるとハジキがやりやすくなったりするよ。
まとめ
津軽三味線の技法のひとつ「ハジキ」とは左手で弦をハジイて音を出す。とにかくどんな曲にも出てくる技なので頑張って習得しよう。やっているうちに何てことなくできるようになるからそんなに気にしないでいいよ★
なんだよ、このまとめは!まとめる気0かよ!
そうです、まとめで飽きちゃう癖がすごい!
じゃあもうお母さん寝るんだね?
お や す み ☆
なにこの新しいタイプの終わり方。いやーーーーーーー。
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