おはこんばんちは。
六段はそこそこ弾けるようになったばいろんです。
さて、津軽三味線初心者さんがとりあえず聞かされる単語「六段(ろくだん)」とはなんなのか?その謎に迫っていきます!
津軽三味線の六段とは?
ずばり言うわよ、六段とは曲名です。
いや、細木数子先生になっとるな!
津軽三味線の合奏曲のことなんですね。1~6番まであるので六段なのかな?そのあたり謎。
六段の謎
津軽三味線の六段はあの有名な津軽じょんがら節をマスターするために練習用として作られた曲。津軽じょんがら節の基礎となる部分をつなぎ合わせて合奏曲にしたもの。
ようするに六段も青森県民謡らしい。
不思議なことに流派による違いがあまりないので、全国みんなで合奏できる唯一の曲といってもいいようで。
そこは逆!じゃないんかい。六段より民謡みんなで一致させろや~。なんでなの?!
津軽じょんがら節に出てくる技やフレーズをふんだんに盛り込んで短い曲にまとめた、津軽三味線の有名合奏曲(もしくは練習曲)といったところ。
六段の調べとは?
六段というと有名なのがお箏(こと)の「六段の調べ」という曲のようで、お箏の世界では誰もが知っている有名な曲。
しかし、津軽三味線の六段とはまったく別物。
でも津軽三味線の六段という曲名はお箏の六段の調べから来ている可能性あるかも?!勝手な予想。
謎が謎を呼ぶにゃり。
六段の曲はどんなもの?
1~6番まであり、有名なのは一段、二段、三段までで、この3つは構成が似ている。
また、四段、五段、六段は非常に短い曲となっていて違いが少ししかない。
練習するときなどは一段とか二段と呼ぶのに、曲全体を呼ぶときは六段と呼ぶからややこしいわ!もっと違う名前つけろ~!
いや、それ俺のセリフ!
六段の一から三段までやります。ならまだいいけど、六段の六段やります!ってなんかおかしいような?!
一段・二段・三段
一、二、三段は曲の構成としてA/B/C/Dの4パートに分けた場合、違いがあるのはAとCの部分だけである。つまりBの前半中間部と、Dの後半部分は三曲ともほぼ同じ。
ようするにちょっとしか違いがないってことね、3曲とも。
四段・五段・六段
一~三段に比べて曲がかなり短い。違いは初めの一の糸を使う部分だけで残りはすべて同じ。スクイと前撥が多いのであまり力強く弾く感じではない。
三段までは知っているけど、四・五・六段をあまりやったことがない。という人も多いにゃり。
六段の始まり方
曲を始める前に「音合わせ」を入れるのが普通。津軽三味線弾きならわかるあの、一の糸から順に鳴らしながら調弦(チューニング)していくやつですな。
音合わせは一人でやる分には自由だけど、合奏ならば団体でそろえてやります。当たり前だけど。
音合わせのやり方もちょびっとづつ流派によって違っているよ。
えーそれも違うの?まったく津軽三味線ってやつは…
六段の終わり方
津軽じょんがら節の練習曲なので、曲の終わり方はじょんがら節的なアレンジがされている。
例えば一・二・三段だけで演奏を終える場合、三段の終わりにかまし(4300)の回数を増やしたり、かきまわし(030030)などを入れて盛り上がらせてから曲を終えたりする。
これが気持ちいいんだな。初心者でもじょんがら気分に浸れるよね~。
流派による違い
ハジキやスクイなどの小技が入ったり入らなかったりする部分があるが、大まかな違いは少ない。繰り返しや各段の同じフレーズの部分はどの流派でもほぼ同じなので、出会ってすぐにでも合奏が可能。
なんだよ、出会ってすぐって。ラブストーリーか!
初心者用の曲なのか?
六段はたしかに津軽じょんがら節の練習にはなるが、初心者が弾くには難しい曲と言えなくもない。
テンポも速めで、手の動きも激しいので初心者ではかなりてこずるのよ~。
ただ、「おすすめか?おすすめじゃないか?」と言われたら、おすすめの曲である。津軽じょんがら節のいいとこどりなわけだし、なんせ曲がカッコいいのだ!
津軽三味線のらしさが出せる曲となっております。ジャカジャカいわしたれ~。
初心者では独奏(自分で曲を作る)と言うことができないので、この六段をはじめにマスターすることで、将来の独奏や即興への足掛かりになると思われる。
とにかく合奏に便利
みんなで弾くというのは楽しいもので、この六段は合奏にもってこいの曲なのだ。
合奏のために作られたんならそらそうじゃないの?!
例えば演奏会などで、1~6番までの組み合わせで曲の長さを自由にアレンジできるところが便利。
一・二段をやって五・六段でフィニッシュ(三・四段を抜かす)や、一・二・三段のみで終わりなどアレンジ自在にゃり。
また、違う流派であってもある程度調整すればすぐに合奏が可能なところも便利。(民謡はアレンジの違いが大きい場合が多く合わせにくい)。
教えないお教室もある
実は六段をやらないお教室もある。ばいろんの先生は「積極的には教えないけど、やりたいならやりましょう」というスタンス。
いずれ津軽じょんがら節をやるのだから、六段に時間をかけるよりも、他の民謡をしっかりやっていくほうが良いという考えもあるようです。
とにかく津軽三味線界はまとまってない!という印象があるので、六段についてもやる教室もあればやらない教室もある、全部自由といったところ。
個人的な曲の評価
難易度 ちょい難しい
曲のノリ ノリノリ
テンポ はやめ
技の数 普通
総合(好き度合い) ★★★★★
まぁやっぱり★5つかなぁ。
まちゃあき風じゃないだと?!
まだ津軽じょんがら節をやっていないので、六段がやっぱり他の民謡よりかっこよく感じてこの評価。
でもちょっと聞きすぎて飽きてくるのも六段なんですよね。
暗譜して一通りできるようになると、流して演奏しがち。一つ一つの動作を真面目に突き詰めると、津軽じょんがら節への近道になると思う。
というわけで、長く楽しめる曲と言えるのであ~る。
他の流派の動きを取り入れたりするとまた違った練習になるかもなぁ。
まとめ
津軽三味線をはじめたなら避けては通れない六段という曲。
みんなの憧れ津軽じょんがら節をかっこよく弾きこなすためにも、六段をまずはマスターすることを目標にしてみてはいかがでしょうか?
最初は何もかもが難しく感じていたのに、いつのまにか弾きこなせるようになって成長を感じることのできる曲だよね。
一通り弾けるようになったら、ユリを入れたり、音の強弱をもっとつけたりと曲の完成度をあげていくといいのであ~る。
じゃ、お母さんもう寝るからね~。六段ってほんと曲名の由来なんなんだろ?!気になって眠れないかも?!
いや、絶対ぐっすり寝るタイプと見た。
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