おはこんばんちは。
津軽三味線の練習は日課になったのに、ブログはちっとも日課にならないばいろんです。
さて、津軽三味線は実際どれくらいの期間で弾けるようになるのでしょうか?経験1年でどれほどの程度になるのか、個人の経験だけをリアルにお伝えします。
津軽三味線歴1年のレベルは?
楽器のレベルは文章では言い表しにくいのだが、なるべく具体的に示してみる。
出来るようになった曲数
結論からずばっと言うと、津軽三味線歴1年で出来るようになった曲は10曲。どうなんでしょうか?多い?少ない?
具体的な曲名を出すと、流派とかなんか色々バレちゃいそうなので内緒。
とかなんとか言って、本当は10曲も出来ないんじゃ?!
出来るようになった技法
- 二枚撥 そこそこ出来るが力強さがない
- 三枚撥 なんかダサい・遅い。音が均等でない。
- かまし(かき回し) 出来るがまだカッコよくない。
- 調子合わせ 出来るがまだ動きがぎこちない。糸巻きをたくさん回すと音程が分からなくなるのであまりいじらずに済ましている。
思いつくのはこれくらい。津軽三味線技法一覧とかネットに落ちてないからまじ困る。まじ卍(まんじ)
まじ卍って言いたいだけやろ!!古いし。
出来るようになった動き
「サッと」が好きやな!
1年を通しての練習量は?
はじめの3か月ほどはレンタル三味線(たぶん花梨?人工皮)ですごす。練習量は毎日30分~1時間くらい。手が痛くなるからあまり長くは練習しない。
4か月目あたりでマイ津軽三味線購入。練習量は毎日平均1時間くらい。
6・7か月目は家庭の事情などでほぼ練習できず。練習量は平均週に1時間ないくらい。
8か月目からは練習時間が取れるようになり、練習も楽しくなってきた時期。練習量は毎日平均1時間~1時間半くらい。
1年経って進歩したと思う部分
超初心者から超は取れたという自信がある。1年経つと以下のあたりがしっくりしてくるのがとても大きい進歩だと感じる。
構え・撥の持ち方・右手の振り方がしっくり決まる
「自分の型はこれだ!」という感じがしてくるのが半年から1年後だと感じる。
三味線の構え方はしっくりくるまで3~5か月、撥の持ち方は1~3か月、右手の振り方は半年~1年弱かかったと思う。
個人差あると思うけど、この3つがしっくり来て初めてパズルのピースがカチッとはまるような感じ。その後は上達のスピードが早まる気がする。
撥の持ち方は、超初心者時代は結構悩むがわりとすぐコツをつかんでしっくりくる。
三味線の構え方は初めは「無理だろ!」とあきらめたくなるが、ある日ふとしっくりきて、その後驚くほど楽に構えられるようになる。(ある程度の期間はかかると思う)
右手の振り方が一番難しい。2~3か月目は構えもいまいちなので力強く叩けずそこまで手を痛めないが、構えがしっくりきた後に、もっと叩くように弾こうと意識しすぎて右手を痛めた。痛いのは間違っているサインと思って注意したほうが良い。
そこまで意識せずに、右手を大きく振れるようになるのに1年はかかった。いまだに自信のない曲だと振りが小さくなるが、右手を痛めることはなくなった。
一の糸を力強く叩くのが苦手でいまだ苦戦中。
一の糸は手首の角度がきつくなるし、糸の反発力も強くて難しいのであ~る。
左手が自由に動いてくれるようになる(特に薬指ちゃん)
超初心者のころは、棹を素早く左手が移動してくれない。こんな早い動き出来るわけない!とあきらめそうになる早い動きも、1年経てば難なく出来るようになる。
最初は特に左手の薬指が「おたく神経通ってんの?」ってくらい自在に動かないよね~。弦を押さえる力も弱いし。
1年後には薬指より中指がおバカになっているにゃりよ~。
えっ?!薬指が進化しすぎて逆に中指がってこと?!(笑)
薬指の進化は目覚ましく、力強く一の糸を押さえることが可能になってくる。ハジキの時の力も初めのころとは比べ物にならないくらい強くなる。
ボケ防止になるわけだ楽器ってやつは!ありがたや~
また離れた遠くのツボ間の移動もスムーズに正確に行えるようになってくる。
例えば人差し指で3のツボのあとすぐ薬指で6のツボの動きも、ツボを外さずにスムーズに出来るようになる。
ツボと音が頭の中で連動する
超初心者時代はツボ番号も位置も音もあやふやだったが、1年経てばこの音はなんとなくこのあたりのツボの音だろうと予想して弾くことも出来るようになる。
10以降のツボの精度もあがってきて、それほど音を外さずに1曲弾けるようになる。
自分が音を外していることも、他人が音を外していることも分かるようになる。
はじめはどんな人のYouTube動画もすごい~と観てたけど、だんだん素人さんのものはツボを外してて「う~ん?」と思うことや、上手い人のツボの正確性に恐れをなしたりする。
上手な人って音程(ピッチ)が正確なんだよねぇ。
1年の流れを表現すると?
その他三味線歴1年経つと、1歳老ける・子どもたちが大きくなる・夫が太る・篠笛にも手を出すなどがあるよ。
いや、その情報は別に要らないです。
基礎からやるか?曲からやるか?
えぇ~こんなに時間がかかるの?とお思いのあなた。これはあくまでも個人の意見なので参考程度に。もちろんもっと上達の早い人もいれば、遅い人もいるのだ。
また先生の指導方法によっても違いが生まれる。基礎をはじめにみっちりやる先生の場合は、構え・撥の持ち方・右手の振り方の習得がもっと早いと思われる。
私の先生はあれこれうるさく言わないタイプ。さらに「前撥は最初は気にせずに全部後ろ撥でやっていきましょう」という方針だったのでそれにしたがった。どちらがいいとかは分からない(キリっ)。
ただ、「基礎をきっちりやる」ということは「だいぶ長い期間練習がつまらない」ということにもなる。お教室の場合はある程度生徒さんを逃さないために、どんどん曲の練習をして楽しむことを優先させるのが基本ではないかなと推測する。
楽しくないと練習って続けられないもんね。曲が出来るようになると喜びも大きいし。
どんな楽器も曲を覚えていく中で、だんだんと出来ることが増え、自分の型が決まっていくのが普通。色々試行錯誤しながら自分の上達具合も楽しめるようになると一番良い。
出来るようになったら再び、基本に立ち返ってみることも大切であ~る。
三味線歴1年、その他の変化
三味線奏者に詳しくなる
はじめは高橋竹山先生すら知らなかったが、だんだんと津軽三味線奏者を知るようになり、好きなスタイルが見つかったりする。
津軽三味線界って〇〇兄弟(兄妹)多くない?!
和楽器や民謡に興味が出る
和太鼓、篠笛、お箏、尺八や踊り、民謡を唄うことなどに興味がわいてくる。
篠笛に手を出しかけてるよね~。篠笛ちゃんも最初が難しすぎる~。
TVなどで三味線の音が聞こえると敏感に反応する
三味線の音に敏感になり、YouTubeのチャンネル登録も三味線関係が増える。
志村けんさんの三味線動画を見て悲しみにくれる。
ドリフもだいじょぶだぁもバカ殿も加トちゃんケンちゃんごきげんテレビもドンピシャ世代。
三味線関係ねぇ!それもう志村けんさんの話題じゃん。
津軽三味線の情報があまりネット上になくてびびる
閉ざされた世界なの?と不安になる。さあ、津軽三味線のお師匠たちよ、ありの~ままの~姿みせるのよぉぉ~。
やめなさい!
家族が民謡を口ずさみはじめる
かわいそうに。夫はノイローゼ気味になり、ある日、花笠音頭を鼻歌で歌っていた(笑)
(笑)じゃないでしょ!津軽三味線、音でかいからねぇ。
まとめ
津軽三味線歴1年で(練習量毎日平均1時間くらい)
- 三味線の構え・撥の持ち方・右手の振り方がしっくりくる!
- 民謡が数曲は弾けるようになる
- 六段はそこそこカッコよく弾けるようになる
- ツボを探すのがうまくなる。左手の動きがスムーズになる
- 大体の技法はなんとなく出来るようになる
- 暗譜が早くなってくる
- 練習が日課になる
津軽三味線は1年経ってもまだまだまったく技術的にはひよっこさんで、やっとスタートラインに立てたかなぁくらいの感覚である。
ちなみに管楽器歴が20年以上ある(他にウクレレが少しできる、ピアノは出来ない)ので、楽器が初めてという方はもう少し大変かもしれない。
楽器は相乗効果がすごいので、いろいろなものに手を出す方が他の楽器の上達も実は早くなると個人的には思っている。ピアノも趣味ではじめた。
三味線も趣味でしょ!アクティブおばさんやな…
楽器歴1年なんてどんな楽器でも大抵ひよっこレベルだよね。上達への道のりは長い~。
練習した分だけ上手になっていくので、長く楽しめる工夫をしながら楽しんで続けていきたい。特に腱鞘炎には気をつけるんだぞ!
とにかく健康面の心配がつきもののおばさんだもんね。
ではお母さんもう寝る。記事書くの時間かかったわ~過去の記憶があいまいだから。
そんな昔の話してないでしょ!?おやすみなさい★
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