おはこんばんちは。
かき氷はレモン味が好きなばいろんです。
津軽三味線の糸巻きは3つとも同じに見えますが、実はどの位置に入れるかは決まっているのです。微妙に穴の角度が違うので1本1本きちんと調節されて作られているんですね。さすが日本の職人技!
さらに糸巻きの糸を通す穴の位置の謎にも迫る!
前回(津軽三味線の糸巻きの回しかた)の話もふまえて、自分の糸巻きちゃんをチェックしてみよう。
糸巻きには決まった順番がある!
糸巻きは3つとも同じように見えるが、実はどの糸巻きをどこの穴に入れるのかには決まりがある(きちんと調節して職人さんが作っているのだ)。
糸巻きの順番の見分けかた
糸巻きの細いほうの面をよく見てみるとペンなどで印がある。
印をみてみて、
- 穴が一つあいている(真ん中に白ペンなどで点が1つ書いてある)→一番上の糸巻き
- 穴が二つ空いている(白ペンなどで点が2つ書いてある)→二番目の糸巻き
- 何も印がない(真ん中の穴だけあってペンの印はない)→三番目の糸巻き
というように、基本的にはなんらかの印があって分かるようになっている。
細いほうに何も印がない場合、側面に傷があってそれで見分けられるようになっているものもあるらしい(傷が1つ・2つ・なしなど)。
またちゃんと印の方法が決まってないの~。ルールちゃんと決めておけよ~。津軽三味線界こんなのばっかり~。
糸巻きは決まった順番通りにきちんとハマるように作られているので、違った位置にはめて使うのは好ましくない(きちんと止まらないなど不具合が出る)。
ただ印がないという場合もあるらしく、その場合はしっくりくる位置をはめてみて探すしかない。
実際に糸巻きをよく見てみると
ばいろんのは3つとも真ん中に穴があって(印と言うよりはただの穴)、そこ以外に印(穴)が1つあるものと、2つあるものと、なしのものがある。
写真撮るの下手くそかよ!しかも2本しか写してないし。
ブレブレ写真ですいませんね。真ん中の穴以外に小さく点が打ってあるのが見えますか?左は印が2つ、右は1つ付いている。
で、印なしのものが一番下につける糸巻きかと思いきや(上記のルールならそうのはず)、印なしのものが一番上の糸巻きなのである!
つまり、穴(真ん中)が1つが一番上の糸巻き(一の糸)、印2つ(真ん中とその他)が二番目の糸巻き、印3つが三番目の糸巻きという順番なのだ。
なんで分かるかというと、一の糸用の糸巻きだけ糸を通す穴が大きいから!
印の付けかたのルールがあいまい
上記の写真の左側が一番上に入れるべき糸巻き(一の糸用)、真ん中が印3つで一番下の糸巻き。右側が印2つで二番目の糸巻き(穴の位置の順番で写真撮ったからややこしい)。
穴の大きさが少し違うのが分かるだろうか?
印なしを三番目とするルール分かりにくすぎない?もう1、2、3て数字書いておいてくれればいいのに。まじで。
穴が1つ・2つ・3つとあればその順番通りで、穴が1つのものが2つある場合は印があるほうが一番上、印のないものが一番下といったところかな(印のつけ方があいまいゆえ)。
ややこしいな~
糸巻きの糸を通す穴の位置がしっくり決まっていない問題
糸巻きには糸を通す穴が開いているわけだが、その穴の位置がどうもしっかり決まっていない様子。
そこもかぁ~まぁもう慣れたけども。
糸の巻きかたの違いによる穴の位置の混乱
津軽三味線では二の糸を二番目の糸巻きに巻くか、三番目の糸巻きに巻くかという違いが流派によってあるので、糸巻きの穴の位置もそれによって違ってきたのかもしれない。
それがそのまま中古市場などに出回ったり、修理していく中で、糸巻きの穴の位置がどうにもバラバラになっていったのではないだろうか?!
また勝手な予想~?!それにしても本当になんでもバラバラだなぁ津軽三味線界は!
糸巻きの穴の位置から推測する
糸巻きに何も印がない場合、糸を通す穴の位置をよく見れば、どの糸巻きをどこに入れれば良いか?が分かるかもしれない。
こう考えると穴の位置が、絶対にここでオッケーと確定できない感じがするねぇ。
糸を重ねずにきれいに巻きたい派なので、穴の位置は超重要なんですけど!
これ穴の位置によっては、二の糸をどこに巻くかが限定されてきちゃう可能性もあるよね。
糸の巻き方が2通りあるからややこしくなるにゃりね。
穴を真ん中に開ける意味があるんだろうか?真ん中に穴がある糸巻きには二の糸がつけにくいわけだから、そこに穴いらなくない?
穴の位置をどうして統一しておかないのか?という疑問
どちらの巻き方であっても穴の位置は、
- 一番上の糸巻きは絶対太いほう側
- 二番目の糸巻きも太いほう側
- 三番目の糸巻きは細いほう側
で決まり!でいいと思うのですが。ダメなんですかねぇ(謎)。
穴の位置はふさいで新しい位置に開けることも可能。
また、巻く時に糸が重なっても別にいいようなので、穴の位置を気にせずに糸を巻けば特に問題はない。
でも重ねずににきれいに巻きたいよね、なんとなく。
実際に糸を巻いてみて分かったこと
糸巻きを印の指定通りの順番にはめてみる。
↑ちなみに、一の糸はもう少し糸蔵から離すこと(写真は悪い例です)
真ん中に穴のある糸巻きが一番下となり、一の糸、二の糸、三の糸の順でしっくりくる。(一の糸・三の糸・二の糸の順だと巻きにくい)
↑糸は糸蔵内でもまっすぐにね。一の糸、斜めはだめ(悪い例)
次に、真ん中に穴がある糸巻きを二番目にしてみる(糸巻きの位置を入れ替えている)。この場合、二の糸を一度左側に巻いてから、もしくはどこかで重ねて巻かないと真ん中の位置に出来ない。
が、この糸巻きの並びなら二の糸を一番下の糸巻きに巻けば問題が解決する(一の糸、三の糸、二の糸の順)。
ということは、一の糸・三の糸・二の糸の順に巻きたい場合は糸巻きの位置を入れ替えればきれいに糸が巻ける。
まぁそうすると最初の「糸巻きはつける位置が決まっている」というのと矛盾してきてしまうわけだが!(糸巻きの位置を入れ替えているから)
いやもうちょっと、何言ってるかわかんない!
糸巻きの位置と穴の関係から、糸の巻きかたがある程度は限定されるということにゃりね。
中古津軽三味線ゆえの問題
新品の津軽三味線を先生と一緒に店舗で買うならば、特にこの問題には直面しない(糸巻きの穴の位置が指定できる)。
中古の三味線を購入したり、途中から流派が変わったり、独学でやる人にとっては少しは問題になるかもしれない。
まぁ糸をきれいに巻けないだけなのでそこまで問題でもないけれど。
糸巻きがどうも緩すぎる・硬すぎるという場合はつける位置が間違っている可能性もあるので、印をもう一度チェックしてみよう。
どうしても自分の巻きたい順番と穴の位置がしっくりこない場合は、穴を開けなおすことを検討してもいいかもしれない。
まとめ
糸巻きの位置の見つけかた
というわけで、穴の位置は上記であれば、どちらの巻きかたでもきれいに巻けるのではないかなと思われる。
ふぅ~疲れた。もう別に糸がきれいに巻けなくてもいいよね。糸巻きがきっちりとまってくれていればそれでいいわ。もうお母さん寝るわ。
急にあきらめたぁ~。さては眠くなったな?
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